岡部麟が週プレの表紙&巻頭グラビアに登場
3月27日(水)にファースト写真集『エスカルゴ』を発売する岡部麟が、3月18日(月)発売『週刊プレイボーイ14号』の表紙&巻頭グラビアに登場。

AKB48に加入して10年間、グループのフロントラインを走り続けた岡部麟がついに卒業!

それを記念して発売する写真集制作の裏側やAKB48への思い、そして自身の未来を語ってもらった。

■恥ずかしいから共演者をブロック

――いよいよ今月27日(水)に写真集が発売されます!

岡部 最終チェックをしたんですけど、もう出るのが楽しみでしょうがない。最高の一冊になって幸せです。

――かなり細かくチェックをしてましたよね。

岡部 紙質によって見える色が違うんだなとか。今までもイラストを描いてグッズとかを作ってきたけど、初めて知ることも多くてすごく勉強になりました。

――中身についてアイデアを出したりしたんですか?

岡部 衣装は「自分が憧れてる世界観はこうです」って、画像をたくさん集めて、プレゼン資料のようにまとめて、スタッフさんに送ったりしましたね。

――今までとはガラッと違うイメージというか。

岡部 ずっと水着を出さずに、ここでバンと出せて良かったなと。ファンの皆さんにすごく見てほしいです! でも共演者の方とかに見られるのは気まずくて、SNSのアカウントをブロックしちゃいました(苦笑)。

――どういうことですか?

岡部 告知の写真とか、見られるの恥ずかしいじゃないですか。ここで初めてカミングアウトするんですけど、すみません! お会いしたときに弁明しようと思います。

――先行カットの反響がめっちゃ大きかったですね。

岡部 ファンの方からは「りんちゃんの生活スタイルが知りたいから、お洋服たくさんなフォトブックが見たい」とか言われてたんですよ。それがいきなりお尻を出したカット! まあ自分で選んだんですけど(笑)。

――そうですよ!

岡部 1週間くらいショックだったと言われ......。でも期待値を上げたかったんですよ。一発目で強めのカットを出して、写真集でもっとすごいものが見られるんじゃないかと思わせたくて。

――作戦は大成功でしたね。

岡部 20代前半だったら徐々にという方法もあったと思うけど、そうじゃないし、卒業して新しい一歩を踏み出すよという意味でも、全開でいきたいなと思ったんです。

ステージで見せるものとは違う、ベッドの上でしか見せられないような、大人の女性の色気を感じてもらえるものにもしたいなと。

――実際に中身もすごかったです......。

岡部 でも週プレのグラビアも、アザー写真集と言ってもいいぐらい。写真集の表紙にしようか悩んだものとか、惜しくも入れられなかったものがたくさんで、こっちも自分の中では宝物。どちらも買ってほしいです!

――撮影のエピソードを聞いていこうと思うんですけど、日立市(茨城県)で写真集の撮影って珍しいですよね。

岡部 私の地元なんです。茨城県代表としてAKB48に入ったから、地元にありがとうの意味を込めました。それと茨城は魅力度ランキングが低いから、いばらき大使としてアピールしたいなと。撮影した海水浴場は小さい頃から毎年家族の年賀状用写真を撮ったり、中学の頃は学校の体操着で海に入ったり、思い出が詰まった場所なんです。12月でめっちゃ寒いはずだけど、ハイになってほとんど寒さを感じなかったです。

――沖縄の海とは違う良さがありました。

岡部 あとは、ロケにカメラマンの(中村)和孝さんが撮影したローラさんのスタイルブックと、小嶋(陽菜)さんと白石(麻衣)さんの写真集を持っていったんです。撮影の前日に見て、こんな表情があるんだって自分の中でイメージを膨らませたり、こんな紙面になるのかなってワクワクしたり。

――お守りみたいな感じですかね。

岡部 撮影中は和孝さんから口を半開きにって、100回ぐらい言われました(笑)。そっちのほうが自然な表情になるよって。でも私、クセで力が入っちゃうんです。普段の生写真撮影が体に染みついていて、あれって口が半開きだと使われないから。

■ほかを追うのではなくAKB48らしく

――間もなくAKB48を卒業しますね。

岡部 AKB48としての活動はもうやりきったなと。最初は5年くらいで卒業しちゃうかなと思ってたんです。大学も続けたいと思ってたし。それがAKB48で選抜に入りたいと思って、芸能界を続けたいと思って、だったら10年やろうって決めました。センターにはなれなかったけど、自分だけを見てもらえる写真集が作れたので、もう全部満たされたかなって思います。

――11月に卒業発表してから今までどんな日々でしたか?

岡部 自分がいない歌番組とかCDジャケットを見たりすると、切なさとかなんとも言えない複雑な感情が来たりするんですけど、卒業前にこのグループの偉大さを感じながら過ごせているのはすごく良かったなと。

――どういうことですか?

岡部 やっぱり自分の力だけで仕事が決まったとか勘違いしちゃうこともあるんですよ。私の名前+グループの力だったんだっていうのをすごく実感してます。だからこそ、卒業後は大丈夫かなって不安もあるんですけど、そこは卒業生と会ってどんな生活をしているか聞いたりしてます。

――AKB48のこれからについて思うことはありますか?

岡部 まだ選抜に入ってない同期のコに頑張ってほしいです。前と違って、選抜に姉妹グループのコは入らないし、チャンスは広がってると思うんですよ。だから諦めないでほしい。選抜に入れる実力も人気もあるし、若手に負けるなって思います。

――こんなグループであってほしいってあります?

岡部 今は、流行りに乗ろうとしているのがすごく伝わってきて。でも私としてはAKB48らしさというか、独自の路線でやってるのが面白かったんですよね。選抜に入るメンバーをじゃんけんで決めるとか、上へ行くのにいろんなルートがあるのがAKB48の面白さだと思うんです。ほかを追いかけるんじゃなくて、AKB48はAKB48としてあってほしい。

――卒業後はどんな道へ進もうと考えていますか?

岡部 やりたいことがたくさんあるんです。絵を描いたり、陶芸だったり、アーティスト的な活動とか。あと最近すごく思うのは、グループを卒業してまた歌をやるのもありじゃないかなと。ソロかユニットかわからないけど、活動したいなと思ったり。ほかにもデザインとかのお仕事は、別に岡部麟という名前が出なくてもやってみたいと思うし、芸能に限らずいろんなことをやりたいです。女優が軸ではあるんですけど。

――なんでしょうね、木梨憲武さんみたいな?

岡部 そうかもしれないです。とんねるずさんは好きなので、バラエティも出てみたいですし。表現者というか、ジャンルを絞らずにいろいろ手を出してみたいです。

■岡部 麟(Rin OKABE)
1996年11月7日生まれ 茨城県出身 身長 159㎝
〇2014年にAKB48 チーム8のメンバーとして活動を開始。17年、AKB48の50thシングル『11月のアンクレット』で表題曲選抜メンバーに初選出される。同年12月にチームAとの兼任が発表され、チームAキャプテンに就任。20年12月よりホリプロに所属。23年11月7日にAKB48を卒業することを発表。最終活動日は24年4月上旬を予定。また、18年より「いばらき大使」を務める。イラストが得意。昨年上演された舞台『鋼の錬金術師』ではヒロインのウィンリィ・ロックベル役を、ブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』ではウェンディ役を演じるなど、俳優としても活躍中。舞台『鋼の錬金術師』の第2弾は2024年6月8日(土)〜16日(日)に東京・日本青年館ホールで、29日(土)、30日(日)に大阪・Skyシアター MBSで上演予定。
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取材・文/関根弘康 撮影/中村和孝