羽柴なつみ

『週刊プレイボーイ』に登場する美女たちに記念すべき「初グラビア」の思い出を語ってもらう『初グラビア物語〜My First Gravure Story〜』。今回は総フォロワー数100万人越えのインフルエンサー・羽柴なつみ(はしば・なつみ)さんの前編。

羽柴さんは2017年、大学進学を機に始めたTikTokで話題に。2019年に舞台『真約・魔銃ドナー』に出演し、女優としての活動を開始。以降、女優、タレントとして広く活動を続けている。

『週刊プレイボーイ』には2021年23号に初登場し、初グラビアを披露。そのグラビアのアザーカットを収めた『キレイなお姉さんのリアル』は発売と同時にグラジャパ!へのアクセスが殺到。サーバーがダウンするという異例の事態が発生する大ヒットに。2021年のグラジャパ!大賞では「話題賞」を受賞し、以降、グラビアでも眩しい姿を披露している。

今回はそんな彼女の人柄やデビューまでの経緯、そして初グラビアの思い出などを語ってもらった。


『週刊プレイボーイ』2021年23号(撮影/細居幸次郎)より
『週刊プレイボーイ』2021年23号(撮影/細居幸次郎)より

ーー初グラビアの思い出を皆さんに聞いています。先に芸能界に入る以前......学生時代のお話を伺いますが、羽柴さんはどんなタイプのコでしたか?

羽柴 えー! どうだろう(笑)。すごく明るかったと思います!

ーー学級委員をやるような、クラスの中心人物? 

羽柴 学級委員はやらなかったけど、クラスをよく仕切っていました。「担任の先生のお誕生日をお祝いしよう!」みたいな時は、自分が率先して進めたり。その意味で中心といえば、中心だったかも。みんなを盛り上げるのがなにより好きだったんですよね。

ーークラスのムードメーカーだったと! 当時から芸能界に入ろうと?

羽柴 いいえ。夢は大手企業の受付でした。

ーー大手企業の、受付......?

羽柴 はい。勉強ができなかったんで、いい会社へ就職するのは無理だろうと思ったんです。で、高校の頃「顔が可愛い」とよく言われたんですよ(笑)。それを真に受け、じゃあ顔を活かせる仕事に就こう。それは何かと考えたとき受付嬢という結論に辿り着きまして。さらにそれが大手企業であれば、その社の人と結婚もできて、将来安泰だろうと。そう本気で考えていました。あははは。

ーーう〜む。ユニークな発想ですね(笑)。芸能界に入ったのはTikTokがきっかけだったとか。

羽柴 はい。大学の頃、やり出したらバズりだして、撮影依頼などのお話をいただくようになったんです。でもギャラの交渉したりとか大変じゃないですか。そんな時、母の友人の旦那さんで、芸能事務所のマネージャーをやっている方がいると知って。その方にお世話になり、地元の北海道と東京で仕事するようになりました。

羽柴なつみ

ーー事務所に所属して、最初は舞台のお仕事がメインですか?

羽柴 そう。「君は表情が豊かだからお芝居が向いてそうだね」と言われて。初めて出演したのは『真約・魔銃ドナー』(2019年8月7日〜20日)ってガールズ舞台。いやー、ものすごく緊張しました。ずっとアワアワしていましたから(笑)。

ーー演技指導などのワークショップに参加は?

羽柴 しましたけど、めっちゃ厳しくて怒られてばかりでした。ずっと「ほら! 違う!」みたいな(笑)。ただどれだけキツく言われてもヘコむようなことはまったくなかったですけど。

ーーメンタル、強いですね。そもそも明るいから、どんな現場へ行っても人見知りなどせず、すぐ溶け込めるんじゃないですか。

羽柴 確かに人見知りはしないです。それに何を考えているか知りたいから、むしろ積極的に話しかけちゃう。とはいえ何か言われてもヘコまないし、物おじしないから「真剣さが足りない」「ナメてる」と思われることもあって。それは少々悩みの種です(笑)。

ーーそんな風に女優として奮闘する中、2021年、『週刊プレイボーイ』23号(5月24日発売)で初グラビアを披露します。そもそもグラビアに挑戦することになったきっかけは?

羽柴 編集さんからオファーをいただきました。当時TikTokのフォロワー総数が約70万人になって興味を持ってくれたみたいで。話を聞いて「面白そう。やりたいです」って即答しましたね。

ーーそれまでSNSでは水着はもちろん、肌の露出する投稿ってしてなかったでしょう。即答して大丈夫だったんですか(笑)。

羽柴 はい。せっかく新しいことに挑戦できるわけですから。やらないのはもったいないじゃないですか。それとグラビアアイドルの桜井木穂ちゃんが私の高校時代のクラスメイトで、彼女のページも含め、グラビアはたまに見ていたんです。で、こんなにキレイに撮ってもらえるなら、自分もお願いしたいなって(笑)。

羽柴なつみ

ーーやはり物おじしませんね(笑)。では撮影当日の心境は?

羽柴 朝から緊張しました。前日の夜からワクワクとドキドキが入り混じったみたいな、なんだか遠足前みたいな気持ちで。ただロケバスで撮影場所・千葉のスタジオに着いたら、一気にテンションがあがりました。すごくオシャレでキレイだし、お菓子がたくさんあるし(笑)。あと衣装チェックがあったんですけど、部屋に水着やランジェリーがズラ〜っと並んでいるんです! 

そんな光景見たことなかったし、しかもすべてがカワイイ!「この水着もランジェリーもどれもいい! 全部着たい!」ってそんな気持ちになって。あと衣装を見ながらスタイリストさんと「この生地いいですね。似合いますかね」「絶対いいよ〜」みたいに話すのも楽しいし(笑)。うわ〜、早く撮影したい! そんな気分でしたね。

ーーヘアメイクはどうでした?

羽柴 それだけは少し不安があって。グラビアのメイクってすごくナチュラルじゃないですか。私、普段TikTokを撮るときは絶対に濃いめなんですよ。加工だってするくらい。なので、ちょっとびっくりしちゃって。でも「ま、いっか」ってなったけど。

ーーちょ、そんなすぐ納得できたの(笑)?

羽柴 はい。自分と他人がいいと思うものってそもそも違うじゃないですか。その上で、プロの方がこれがいいというんだから、これが私のベストなんだなって。あと自分が知らない自分を見てみたい好奇心もありました。

ーーポジティブですね(笑)。水着を見られて、恥ずかしい気持ちは?

羽柴 「着替えたら出てきてね」「はーい!」みたいな感じでまったくなかったです(笑)。撮影前にジムに通って体作りに励んだんですよ。それを披露できるぞ! ってワクワク感もありました。

『週刊プレイボーイ』2021年23号(撮影/細居幸次郎)より。初グラビアの記念すべきファーストシーンがこちら。撮影前にジムに通い、見事に鍛え上げた美ボディに注目!
『週刊プレイボーイ』2021年23号(撮影/細居幸次郎)より。初グラビアの記念すべきファーストシーンがこちら。撮影前にジムに通い、見事に鍛え上げた美ボディに注目!
ーー撮影で印象に残ったことはありますか?

羽柴 カメラマンの細居(幸次郎)さんは、考え出したら撮影中でもシャッターを押す手が止まるって話を編集さんから聞いたんです。「もともとそういう人だから、気にしないでいいからね」と言われたんですけど、本当にそういう瞬間がきたら「え!え!何がダメだったのかな」ってなっちゃって。正直、焦りましたね。あと撮影中、TikTokを撮ったんですけど、いままで肌の露出のある動画を出したことないからバンされないか。そこも心配になりました(笑)。

ーー今回、その時の号を持ってきていまして。(ページを開く)いま見返してどうですか? 

羽柴 まだ3年しか経ってないけど、初々しいですよね。当時、このグラビアを見た方から「北海道の大地で育ったんだね!」ってよく言われたのを思い出しました(笑)。個人的にはピンクのカットがお気に入りです。自分では絶対に選ばない色なんですけど、すごく似合ってると思って。あとネイビーの衣装のも好きですね。しっとり目なのに、無邪気な表情をしているカットがあって、面白いです。

デジタル写真集『きれいなお姉さんのリアル』(撮影/細居幸次郎)より
デジタル写真集『きれいなお姉さんのリアル』(撮影/細居幸次郎)より
ーー伺っていると「初グラビア」は満足されたようですね。

羽柴 大満足です! たくさんの衣装を着られるし、動きも表情も何したっていいし、それこそ騒いだっていい。なんて自由なんだろうって嬉しくなっちゃって。撮影を終えた瞬間から「グラビアってこんなに楽しいんだよ! 最高なんだよ!」って言いまわりたくなりました(笑)。

ーーおーっ! よかったです(笑)。掲載号は買いに行きました?

羽柴 もちろん。レジで店員さんに顔入りの目次を見せて、「私、出てるんですよ!」って言ったら、目を丸くしていましたよ(笑)。

ーー自分から堂々と見せる方って、このシリーズで初めてです(笑)。フォロワーの反応は?

羽柴 すごく良かったですね。フォロワーの方の反応はグラビアのお話を受ける前も考えたんですよ。「やって欲しくなかったです」と言われるかもなって。自分の活動を前向きに捉えてくださる方に届けばいいかなって、やることを決めたんですけど、皆さん、喜んでくれました。しかもそのグラビアを載せたデジタル写真集は発売の瞬間、みんながECサイト「週プレ グラジャパ!」に殺到したことでサーバーダウンまでしちゃって(笑)。

ーーあれは本当にびっくりしました。そんなことグラジャパ!始まって以来の一大事! スタッフ一同大騒ぎになりましたよ!

羽柴 わわわ。申し訳なかったです(笑)。買おうと思ってもエラーになって買えないって声がたくさん届いて、デジタル写真集ってそういうことがあるんだな〜なんて思っていたら、翌日、編集さんから私のが原因だったと聞いてびっくりしちゃって。でも、ものすごく嬉しかったです。しかもこの件で、2021年のグラジャパ!アワードで「話題賞」までいただいて(笑)。いまもなおグラビアへ挑戦する機会をいただいた編集さんとフォロワーの方々へは感謝してもしきれないです!

羽柴なつみ

『きれいなお姉さんのリアル』 羽柴なつみ 撮影/細居幸次郎 価格/880円(税込) TikTokフォロワー70万人越え(2021年5月当時)で話題となった羽柴なつみの記念すべき初グラビアを収めたデジタル写真集。眩しい日差しのした、キラキラと輝くプールサイドや開放感のある空間で、ポップな水着からしっとり系のランジェリーまで、さまざまな衣装に着替えて、健康的なスタイルを披露。タイトル通り、きれいなお姉さんの魅力がこころゆくまで堪能できる。本写真集発売するや、購入が殺到してグラジャパ!のサーバーがダウン。インフ
『きれいなお姉さんのリアル』 羽柴なつみ 撮影/細居幸次郎 価格/880円(税込) TikTokフォロワー70万人越え(2021年5月当時)で話題となった羽柴なつみの記念すべき初グラビアを収めたデジタル写真集。眩しい日差しのした、キラキラと輝くプールサイドや開放感のある空間で、ポップな水着からしっとり系のランジェリーまで、さまざまな衣装に着替えて、健康的なスタイルを披露。タイトル通り、きれいなお姉さんの魅力がこころゆくまで堪能できる。本写真集発売するや、購入が殺到してグラジャパ!のサーバーがダウン。インフ

●羽柴なつみ(はしば・なつみ) 
1998年9月12日生まれ 北海道出身 
身長164㎝ 血液型=A型 
○北海道・とかち観光大使。『どさんこWEEKEND』(STV札幌テレビ、毎週土曜11:55〜)にレギュラー出演中。
公式TikTok【@Natssumiiiii】 
公式X【@Natssumiiiii】 
公式Instagram【@na0912mi】  

取材・文/大野智己 撮影/荻原大志