【田中みな実ならではの温泉の楽しみ方】最近行った温泉宿で至福の時間をもたらしたものとは？

だんだん暖かくなってきた今日この頃、みな実さんは都内の温泉旅館で小旅行気分を味わい中！ 日常の喧騒からしばし離れ、美味しいご飯と温泉につかって、の〜んびりした時間を味わいたいものですね。というわけで今月は、みな実さんとの小旅行デート気分をお楽しみください！

田中みな実の連載
「となりのみな実さん」
episode 48
小旅行

現実から離れて、頭の中をからっぽに

「子どもの頃は、温泉の何がいいのかさっぱりわかりませんでした。お風呂なら家のでいいのでは？わざわざ遠出してまでみんなで大きな湯舟に入る意味って??テーマパークのほうがよっぽど元を取れるのではないかと真剣に思っていた気がします（笑）。でも、気づけば私も、母や祖母同様、心底、温泉を欲するようになりました。会社勤めをしていた頃から、『一泊で温泉でも行く〜?』と、よく仲のいい同期で女子旅をしたものだけど、当時は温泉にゆっくりつかることよりむしろ、周辺のグルメや観光地を調べまくって、ぎっちり予定を組んで遊び尽くすのが目的だったのです。今や、一泊しか出来ないのなら、その貴重な時間、チェックインからアウトまで一歩たりとも外に出ずに館内でのーんびりぬくぬく過ごしたい！ 頭の中をからっぽにして、とにかくボーッとする、何もしない贅沢なひとときを心ゆくまで満喫したいと心から思う。

自宅で過ごすたまの休みは、オフであってオフではない。溜まりに溜まった家のことを片づける作業デーに過ぎないのです。スーパーへの買い出し、作り置き、掃除、洗濯、観葉植物のお世話、ワンちゃんのお散歩、日用品の補充、化粧品の整理などなど。やらなければならないことに追われ、気づけば朝起きてから一度も座っていない日もあったりするほど。こんな調子で旅先だってなんだって忙（せわ）しなく動き回る性分だから、温泉旅行でボーッとできるようになったのは、ひとつの成長だと認めざるを得ない。最近行った温泉宿はね、和室に大きなパウダービーズクッションが置いてあって、部屋付きの露天風呂から出て浴衣を羽織ったら、ドカッとそこに沈み込んでまどろむのが至福の時でした。大きな窓から望む空をぼんやり眺めたりしてさ〜。

ただ、旅行って準備が大変なのよね。何かあったら……って心配し始めたら止まらない。スキンケアやベースメイクはいつも使っているものをフルセットで。ドライヤーもヘアアイロンも愛用のPanasonicを必ず連れていきます。一泊でもキャリーケースを転がしていく私にとって、ちっちゃいバッグひとつで東京駅や空港に現れる、旅慣れた友人らが永遠の憧れです。今回撮影で来させていただいた、ここ、由縁別邸 代田は、どうしても必要なものがあれば、家に取りに帰れる距離にあるし、憧れのバッグひとつでの旅行がひょっとしたら叶うかもしれない（笑）」

Photography _ YUJI TAKEUCHI[BALLPARK]
Styling _ YUKO OBARA
Hair & Make-up _ AYA［TRIVAL］
Text _ SONOKO TOKAIRIN

撮影協力／由縁別邸 代田

※この記事は2024年smart5月号に掲載した記事を再編集したもので、記載した情報もその時点のものです。