浦和レッズは5月6日、ACL決勝第2レグで、サウジアラビアのアル・ヒラルとホームで対戦した。
【PHOTO】浦和の出場15選手&監督の採点・寸評。西川のビッグセーブにサウジ記者も思わず机を叩く。ホイブラーテンは長く記憶に残る輝かしい活躍
 敵地での第1レグは1−1のドロー。貴重なアウェーゴールを持ち帰った浦和は、第2レグでは序盤から、やや劣勢の展開となるが、粘り強い守備で対抗。前半を無失点でしのぐ。

 スコアレスで迎えた後半、均衡を破ったのは浦和。48分、岩尾憲のFKをマリウス・ホイブラーテンがヘッドで折り返す。これに興梠慎三が飛び込むも合わせられず。それでも、相手DFがクリアしきれず、ボールはゴールに吸い込まれた。

 敵のオウンゴールで先制した浦和は、その後はしっかりとゲームをマネジメント。1−0で逃げ切ってみせた。

 トータルスコアは2−1。ホームの圧倒的なサポーターの後押しを受けた浦和が、2007年、2017年に続く、三度目のアジア制覇を果たした。
 
▼浦和のチーム採点「7」
 前半の中盤までは相手にボールに持たれ続け、チャンスは全く作れず。苦しい展開となったが、マチェイ・スコルジャ監督は前日会見で「彼らは今大会の準決勝で7ゴールを挙げ、(クラブ・ワールドカップでの)レアル・マドリー戦でも3ゴールを奪っている」と多分にリスペクトを込めたように、相手の破壊力を考えれば、ある程度、想定内だったはずだ。

 むしろプレッシャーが増す一方だったのは、アウェーゴール差でビハインドを負って臨んだアル・ヒラルだ。

 GK西川周作の好守が光り、きっちりと前半を無失点で凌いだ浦和は、風上の後半の立ち上がり、ホイブラーテンのヘッドでの折り返しが風に乗ってゴールへ一直線。最終的には相手が上手くクリアしきれず、オウンゴールという形で先制に成功した。

 その後、守備一辺倒にはならず、チャンスも作りながら確実に時間を消化した浦和は、1−0でリターンマッチを制し、2戦合計2−1で3度目のアジア制覇に輝いた。
【動画】スタジアムに鳴り響く、浦和サポーター渾身のチャント
 マン・オブ・ザ・マッチには抜群の存在感でゴールに鍵をかけ、浦和の守護神たる所以を見せつけた西川と、鳥肌が立つほどの大声援で圧倒的ホームを作り上げたサポーターを選びたい。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定したこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

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