DAZNが5月30日に配信した『Jリーグジャッジリプレイ』の最新回で、J1第15節・鳥栖対鹿島(2−2)での判定が取り上げられ、元国際審判員の家本政明氏が見解を語った。

 71分の鹿島のチャンスシーンだ。鈴木優磨からのスルーパスに反応したアルトゥール・カイキが、ペナルティエリア内で受けると、身体を寄せてきた鳥栖の山﨑浩介と接触して転倒。しかし、主審はノーファウルとジャッジ。VARチェックが行なわれたが、判定は変わらなかった。

 この場面について家本氏は、「山﨑選手の足を出すタイミングが不用意、カイキ選手のコンタクトのあとの足の残し方(が不自然)と両方ある」と、反則ともノーファウルとも、どちらともとれる事象であるとした。そのうえで、主審が下した判定を次のように解説した。
 
「主審は総合的に考えて、コンタクトはフットボールコンタクトの許容範囲で、(カイキは)ダイブをしたと考えた。それで、フットボールとしては反則とは判断しないとしたのでしょう。(レフェリーの判定は)十分に、受け入れられる判断なのかなと思います」

 ただ自身の考えとしては、「(2人の)足が横よりは前後関係になっているし、どちらかというと、コンタクトよりはトリップ(足や手などを使い、相手を転ばせた場合に起きるファウル)のほうに近い。どちらかと言うと、反則と判断される方向の事象なのかなという印象を持っています」と持論を述べた。

 家本氏は続けて、「100パーセント反則、反則ではないという事象ではない。これは現場のレフェリーの見方が尊重されるし、逃げ的な表現をしますけど、映像で見ても、どちらとも言えるシーン」と強調した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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