Jリーグは6月3日、J1第16節の6試合を各地で開催。三協フロンテア柏スタジアムでは柏レイソル対北海道コンサドーレ札幌が行なわれ、5−4で札幌が勝利を収めた。
【PHOTO】柏の出場16選手&監督の採点・寸評。5失点の守備陣は厳しい評価。武藤の同点弾はチームとサポーターに勇気を与えた
 試合は札幌が荒野拓馬のゴールで先制し、15分に戸嶋祥郎に決められ追いつかれるも、18分に駒井善成、31分に小柏剛が得点を重ね、2点をリード。反撃に出た柏は34分に小屋松知哉、53分に細谷真大が決めて3−3と振り出しに戻す。

 打ち合いは続く。69分に札幌の金子拓郎、90+1分に柏の武藤雄樹がネットを揺らし、4−4のタイスコアとなると、終了間際の90+3分に、札幌の田中駿汰が決勝ゴール。試合はこのまま終了し、札幌が2試合ぶりの白星、柏は5戦未勝利となった。
 
▼柏のチーム採点「4.5」
 前節の川崎戦で、相手の攻撃に対し受け身になってしまった反省点を活かし、この札幌戦では前から奪いに行くゲームプランを立てた。しかし札幌の巧みなビルドアップに翻弄され、特に前半はシステム上のズレを突かれて完全に後手に回ってしまう。

 それでも戸嶋と小屋松の得点でなんとか食らいつくと、後半は5バックに変えて守備の安定を図りながら反撃を狙った。53分の細谷の同点ゴールのあとは、しばらく優勢に試合を進める時間帯もあったが、攻勢の時間帯に札幌の守備を攻略し切れず。

 3−4で出迎えた後半アディショナルタイムには、武藤の得点によって土壇場で引き分けに持ち込むかに見えた。しかしその2分後、ゴール前に人数はいても札幌の選手を捕まえておらず、それぞれの寄せも甘く5失点目を奪われる。

 攻撃では今季最多の4得点を挙げたとはいえ、1対1の守備の対応が甘いという課題も露呈する結果になった。

取材・文●鈴木潤(フリージャーナリスト)

※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

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