昨夏にシュツットガルトからリバプールに加入した遠藤航は加入当初、契約寸前でチェルシーに奪われたモイセス・カイセドとロメオ・ラビアの代役と見なされ、イングランドでは無名だったこともあって、期待値は高くなかった。

 しかし、たった1600万ポンドで獲得した30歳(当時)が大ヒット。いまではアンカーとして不動の存在となり、移籍市場で大切なのは名前ではないと証明してみせた。

 リバプールの専門サイト『Anfield Index』は、「エンドウと契約したリバプールのアプローチは、ビッグネームよりもスキルとフィット感を優先しており、現代のサッカー界における成功の青写真を提供している」と主張している。

「コストに比べた彼のパフォーマンスは、高額な値段にもかかわらず、マンチェスター・ユナイテッドで同レベルのコントロールと影響力を与えるのに苦労してきたカゼミーロのような選手とは全く対照的である」
【動画】遠藤航がユナイテッド戦で圧巻のボール奪取を連発
 同メディアは「エンドウのサクセスストーリーは、ワールドクラスのチームがしばしばワールドクラスの選手を育成する坩堝であると思い出させてくれる。プレミアリーグでは比較的無名の存在から、リバプールのタイトル獲得を目ざす要となるまでの彼の道のりは、忍耐力、才能、そして正しい経営ビジョンのストーリーだ」と続けている。

「リバプールがトロフィーを追求し続ける中、エンドウの役割は重要になるだろう。ペースを左右し、中盤の戦いをコントロールし、攻撃をサポートする彼の能力は、その重要性を強調している。エンドウを中心としたリバプールの中盤の変革は、戦略的成功の物語であり、クラブの市場動向を見る鋭い目とユルゲン・クロップ監督の経営手腕を証明している」

 記事は「あらゆる勝点が貴重なシーズンにおいて、遠藤の影響力は過大評価ではない。彼は効率、有効性、そして無我の精神を体現し、これはこの時代のリバプールフットボールをよく定義している」と綴り、こう締め括っている。

「我々が前進するにつれて、リバプールの中盤のマエストロをめぐる物語は確実に成長し、ファンも専門家も当初は地味な獲得のように見えたものの価値を認識している」

“エンドウ・モデル”は、選手獲得にとんでもない大金をつぎ込んできたビッグクラブの補強プランの新たな指標となったのだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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