U-23日本代表は4月16日、カタール・ドーハで開催されているU-23アジアカップのグループステージ初戦でU-23中国代表と対戦。1−0で接戦を制した。

 日本は8分に幸先よく先制したが、17分に西尾隆矢が一発退場。そこからは守勢に回る時間が続き、高さとスピードのある中国に、速攻やセットプレーから何度もゴールを脅かされたが、守備陣を筆頭に最後まで粘り強く守り抜いた。

 なかでも、的確なカバーリングでピンチの芽を摘み、1対1の対応でも相手に負けず、危なげないプレーで勝利に大きく貢献したのが高井幸大だ。

 CBの一角で先発した高井は、猛攻を受けるなかでも終始、冷静に対応した。途中出場で相棒を務めた木村誠二の背後のスペースを突かれても、素早くカバーし、スライディングでカット。相手FWにもしっかりと身体を寄せて自由にさせなかった。

 セットプレーでも存在感。192センチの高さを活かしたヘディングでクロスを何度もはね返する。チーム最年少の19歳とは思えない堂々としたプレーを見せた。
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 昨年9月、U-23アジア杯予選で大岩ジャパンに初招集され、その活動を終えて自チームの川崎フロンターレに帰ってきた高井はこう語っていた。

「よりオリンピックの代表に入りたいという気持ちが強くなりましたし、オリンピックに出ることで自分の人生もすごく変わると思うので、今後もメンバー入りを目ざしていきたいです」

 パリ五輪世代の代表を経験して火がついた高井は、今年3月に行なわれた国際親善試合のU-23マリ戦でも、冷静な判断が光るなど好パフォーマンスを披露。そしてU-23アジア杯の初戦という緊張感のある場でも、より頼もしい活躍を見せた。

 試合を重ねるごとに進化を続ける、成長著しい長身CBに期待せずにはいられない。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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