遠藤航のリバプールでの大活躍を受け、元Jリーガーの鄭大世氏は「結局、(ユルゲン・)クロップ監督が日本人選手のことを好きなんです」と独自の見解を示した。だから、同氏は「香川(真司)に感謝しなきゃいけない」とも述べている。

 かつてクロップ監督がドルトムントを率いた時、チームの主力として活躍したのが香川だった。2010年の夏に21歳でセレッソ大阪からドルトムントに加入した彼はそこからブンデスリーガで圧倒的なパフォーマンスを披露し、ブンデスリーガ連覇やDFBカップ制覇の立役者となったのだ。

 先人の残した功績が、遠藤のリバプール入りに繋がっているのは間違いないだろう。となると、気になるのはクロップ退任後(今季限り)、遠藤はどうなるかという点だ。

 新監督の意向で「リバプールなら、デクラン・ライス(アーセナル)レベルの選手が来るかもしれない」と鄭大世も予測している。
 
 結局、ドルトムントからマンチェスター・ユナイテッドに移籍した香川も、監督がアレックス・ファーガソンからデイビッド・モイーズに代わって出場機会を減らしてしまった。監督交代が香川のキャリアに大きな影響を及ぼしたということである。

 遠藤にとって、クロップ監督の退任が運命の分かれ道になりそうだ。今後のキャリアを占ううえで、新監督が誰になるかは極めて重要だろう。

構成●サッカーダイジェストTV編集部

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