[J1第12節]東京V 3−2 磐田/5月6日/味の素スタジアム

 東京ヴェルディは5月6日、J1第12節でジュビロ磐田と対戦し、3−2で勝利した。

 序盤から激しい攻防が続くなか、東京Vが35分に先制する。翁長聖の左CKをファーサイドで千田海人が折り返すと、守備に入った敵の左腕に直撃。これで獲得したPKを染野唯月が決めた。

 東京Vは41分に、リードを広げる。翁長の左CKに染野がヘッドで合わせ、相手GKが弾いたこぼれ球を木村勇大が押し込んだ。

 後半、攻勢を強めた磐田に押し込まれ、55分と66分に失点して追いつかれたが、90+9分、木村のこの日2点目となる劇的なゴールで勝ち越し、勝点3をゲットした。
【動画】翁長のCKから最後は木村がプッシュ!
 前半の2点は、どちらも翁長の高精度キックがゴールに繋がったとも言えるが、その裏には城福浩監督の的確な状況判断と指示があったようだ。

 実は試合の序盤では見木友哉がプレースキッカーを務めていたが、前半の途中から翁長に蹴るように指示を出していたのだ。

 指揮官はその理由を、こう明かす。

「今回は準備の段階から、キッカーを3人用意していました。それぞれ(ボールの)弾道が違うので、1回ずつ変えても面白いと思いましたが、見木選手のフィーリングが良くなかったのもあって、彼らも(変更を)スムーズに受け入れてくれた」

 城福監督はセットプレーからの得点にも、手応えを示す。

「我々はどのポイントに入っていくのか、誰にヘディングをさせるのか、スタッフ陣が綿密にプランを立ててくれているので、そのデザインを誰もサボることなくやれば、チャンスになると思っています」

 最後に指揮官は「ただ、試合記録を見ると(CKは)我々が12本で、相手が1本。もう1点くらい取らないといけない」と指摘。より精度を高められれば、リーグ4位タイの得点力もさらに高まっていくはずだ。

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

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