J3のいわてグルージャ盛岡に所属する元日本代表DF西大伍が、自身のYouTubeチャンネルでU-23日本代表の大岩剛監督について語った。

 札幌、新潟、鹿島、神戸、浦和でプレーしてきた西は、鹿島に在籍していた2017年途中から18年にかけ、大岩監督のもとでプレーした。当時をこう振り返る。

「鹿島で監督をやるのは、特に日本人にとってはなかなかなプレッシャーなこともあって、剛さんの全てが出せたとは思っていない。ただ、(18年に)鹿島では初のACLのタイトルを一緒に取れた」

 西は、当時の指揮官の巧みなマネジメントを回想する。大岩監督は、選手からの意見をしっかりと聞いてくれていたという。

「上手く取り入れてくれることもあったり、それはできないよ、ということもあったり。コミュニケーションは上手く取れていたと思う」
【動画】西大伍が鹿島時代の大岩監督を回想
 西の特性を理解し、本来とは別のポジションでの起用もあった。

「上手くやらせてくれたと今になって思う。監督は選手それぞれの性格とか、そういう部分までも考えて、チームが一番結果を出すのを選べばよいと思う。僕に関しは、上手くやってくれたと思う」

 西が「スタメンを張っても良い選手が18人ぐらいはいた」という厚い選手層だったなかで、大岩監督は絶妙な起用法で個々のモチベーションを維持していた。

「選手はずっと出たい気持ちもあるけど、上手く気持ちを切れさせない程度に代えながら、試合に出たいという欲を保たせてくれたと思う」

 先のU-23アジアカップでは、ターンオーバーも駆使しつつ選手の能力を発揮させ、優勝とパリ五輪出場権獲得に導いた大岩監督。鹿島時代からその手腕は片鱗を見せていたようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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