監督交代を機に状況が好転したことで、選手の気持ちにも変化が生じたということだろうか。

 鎌田大地とラツィオの現行契約は今季いっぱいとなっている。延長オプションがついていると言われ、選手に行使する権利があることはラツィオの幹部も認めた。

 マウリツィオ・サッリ前監督の下で、鎌田が出場機会に恵まれなかったのは周知のとおりだ。そのため、選手が契約延長を選ばず、今季終了後にラツィオを退団するのは濃厚とも言われていた。

 しかし、サッリの辞任を受けて就任したイゴール・トゥドール監督は鎌田を重用。リーグ戦の全試合でスタメンに起用し、常に賛辞を寄せてきた。そのため、鎌田の去就への影響が注目されている。
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 そして、鎌田も前向きな姿勢を見せ始めたという。『calciomercato.com』は4月24日、「『Corriere dello Sport』が報じているように、クロアチア人指揮官は残留説得のためにとてもプッシュしている」と報じた。

「だが、直近の新たな知らせは、選手が初めてこの可能性に対してオープンになったということだ。今後が決定的となる。ケガがなければ、彼の出場をあてにできることが、現在と未来の技術的プロジェクトの中心だとますます彼に感じさせるのに重要となる」

 鎌田はふくらはぎの問題でコッパ・イタリア準決勝第2レグを欠場した。27日に行われるセリエA第34節ベローナ戦も欠場の可能性が取りざたされている。

 7位のラツィオは来季の欧州カップ戦出場権を競っているところだ。イタリアからは来季のチャンピオンズリーグに5クラブが出場できる。1試合未消化だが、現在5位のローマとラツィオは3ポイント差だ。鎌田が重視する欧州最高峰の舞台への切符も、まだ可能性は残されている。

 一時はあり得ないとも言われたラツィオ残留はあるのか。鎌田の決断に注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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