2024明治安田J1リーグ第4節が17日に行われ、湘南ベルマーレと浦和レッズが対戦した。


 3試合を終えて1勝1分1敗同士の対戦となった。湘南はドローに終わった前節アビスパ福岡戦と同じ先発11人で臨み、浦和は勝利した前節北海道コンサドーレ札幌戦から1人変更。同試合で負傷したアレクサンダー・ショルツがメンバーから外れ、定位置確保を目指す佐藤瑶大が今季初のスタメン入りを果たした。


 試合の均衡が破れたのは11分、浦和が先制に成功する。サムエル・グスタフソンの丁寧な浮き球に前田直輝が抜け出し、ペナルティエリア右から折り返す。ゴール前に詰めた興梠慎三が合わせて押し込んだ。


 湘南は23分に試合を振り出しに戻す。田中聡のスルーパスに抜け出した鈴木雄斗が右から折り返す。このボールは味方に繋がらなかったが、ペナルティエリア左でこぼれ球を回収した杉岡大暉が再び折り返し、最後はルキアンが合わせてゴールネットを揺らした。


 32分、湘南が逆転に成功する。ペナルティエリア内で池田昌生のパスを受けた田中が、華麗なルーレットで相手をかわして左足を振り抜く。シュートはミートしなかったが、ボールはボックス中央にいた鈴木章斗に当たってコースが変わり、ゴールに吸い込まれた。


 1点リードで折り返した湘南は、後半開始早々に追加点を獲得する。マリウス・ホイブラーテンの中途半端な横パスを受けた相手DF佐藤からボールを奪った鈴木章斗が、ペナルティエリアの手前から思い切って右足一閃。鋭い一撃をゴール左下へと突き刺した。


 浦和は55分に1点を返す。コーナーキックで敵陣ゴール前に混戦が生じると、最後は松尾佑介がルーズボールを押し込んだ。


 そして65分、浦和が試合を振り出しに戻す。前田がペナルティエリア右でドリブルを仕掛け、利き足とは逆の右足を振り抜き、ニアハイのゴール右上に突き刺した。


 次の1点が生まれたのは74分、湘南がまたしても勝ち越しに成功する。ペナルティエリア手前でこぼれ球に反応した田中が、左足でボレーシュートを放つ。強烈な一撃は惜しくも右ポストに阻まれたものの、ルキアンがこぼれ球をしっかりと押し込んだ。


 しかし81分、浦和が再び同点に追いつく。ペナルティエリア手前でこぼれ球に反応したグスタフソンが右足を振り抜くと、シュートは相手に当たって軌道が変わり、ゴールに吸い込まれた。


 試合はこのまま終了し、壮絶な打ち合いの末に両者勝ち点「1」ずつを分け合った。次節は30日に行われ、湘南は敵地でセレッソ大阪と、浦和はホームで福岡と対戦する。


【スコア】

湘南ベルマーレ 4−4 浦和レッズ


【得点者】

0−1 11分 興梠慎三(浦和)

1−1 23分 ルキアン(湘南)

2−1 32分 鈴木章斗(湘南)

3−1 46分 鈴木章斗(湘南)

3−2 55分 松尾佑介(浦和)

3−3 64分 前田直輝(浦和)

4−3 74分 ルキアン(湘南) 

4−4 81分 サムエル・グスタフソン(浦和)



【ゴール動画】浦和・前田直輝が個人技で同点弾