バスクサッカー連盟は19日、23日に行われるウルグアイ代表との親善試合に臨むバスク代表メンバーを発表した。


 スペイン北部バスク州(ビスカヤ県、ギプスコア県、アラバ県)とナバーラ州およびフランス領バスク(ラブール地方、低ナバーラ地方、スール地方)の計7領域からなる“エウスカル・エリア(バスク地方)”の代表が、4年ぶりに始動する。国際サッカー連盟(FIFA)や欧州サッカー連盟(UEFA)に加盟していない“非公認”の組織のため、ワールドカップやEUROといった表舞台への参加権を有していないものの、最初の対外試合となった1915年1月以降、紆余曲折ありながらも定期的に活動してきた。


 そんなバスク代表は今回、“ラ・カテドラル”の愛称で親しまれる『サン・マメス(アスレティック・ビルバオの本拠地)』にて親善試合を実施。対戦相手のウルグアイ代表を率いるのは、かつてアスレティック・ビルバオの監督を務めたマルセロ・ビエルサ氏で、この一戦に向けたメンバーリストにDFロナルド・アラウホ(バルセロナ)やMFフェデリコ・バルベルデ(レアル・マドリード)ら実力者を揃えている。


 そして19日、今回指揮を取るハコバ・アラサテ監督(現オサスナ指揮官)のバスク代表メンバーが決定。同地方最大のクラブとして君臨するアスレティック・ビルバオから、“狩人”ことMFダニ・ガルシア、現指揮官下で進化を遂げたMFミケル・ベスガ、サッカー選手とミュージシャンの二足の草鞋を履くFWアシエル・ビジャリブレら最多6名を選出。さらに、レアル・ソシエダ一筋のDFアリツ・エルストンドやアラベスの“心臓”ことMFアンデル・ゲバラ、オサスナの次世代のアイコンであるMFヨン・モンカヨラらも名を連ねた。その他、躍進ジローナの主力MFイバン・マルティン、オサスナの“永遠の10番”ことMFロベルト・トーレス(ゴル・ゴハール・シールジャーン/イラン)などのバスク地方以外のクラブに所属する選手も5名メンバー入りし、全体の4分の1を占めている。


 なお、活動期間が被るスペイン代表に選出されたDFロビン・ル・ノルマンを含めた10名(アスレティック・ビルバオの4名、レアル・ソシエダの5名、DFアイメリク・ラポルテ)と、U−21スペイン代表に選出されたMFベニャト・トゥリエンテスやMFウナイ・ゴメスらは、当然のことながらスペイン代表を優先する形となる。


 バスク代表の20名は以下の通り。


▼GK

アイトール・フェルナンデス(オサスナ)

フレン・アギレサバラ(アスレティック・ビルバオ)

▼DF

アンドニ・ゴロサベル(アラベス)

マルティン・アギレガビリア(ファマリカン/ポルトガル)

アリツ・エルストンド(レアル・ソシエダ)

ウナイ・ガルシア(オサスナ)

ジョン・パチェコ(レアル・ソシエダ)

イマノル・ガルシア・デ・アルベニス(アスレティック・ビルバオ)

▼MF

ダニ・ガルシア(アスレティック・ビルバオ)

ヨン・モンカヨラ(オサスナ)

アンデル・ゲバラ(アラベス)

ミケル・ベスガ(アスレティック・ビルバオ)

ジョン・アンデル・オラサガスティ(レアル・ソシエダ)

オイエル・サラガ(ウディネーゼ/イタリア)

アレックス・ソラ(アラベス)

ロベルト・トーレス(ゴル・ゴハール・シールジャーン/イラン)

イバン・マルティン(ジローナ)

▼FW

アルバロ・ジャロ(ブラガ/ポルトガル)

アドゥ・アレス(アスレティック・ビルバオ)

アシエル・ビジャリブレ(アスレティック・ビルバオ)


▼監督

ハコバ・アラサテ(オサスナ)