レアル・マドリードに所属するウクライナ代表GKアンドリー・ルニンに、今夏の移籍の可能性が浮上しているようだ。20日、スペイン紙『アス』が伝えている。


 現在25歳のルニンは母国のFCドニプロやFCゾリャ・ルハーンシクを経て、2018年夏にレアル・マドリードへ完全移籍で加入した。その後はレガネスやバジャドリード、レアル・オビエドへのレンタル移籍を経て、2020年夏に復帰。長らく控えGKという位置付けだったものの、正守護神を務めるベルギー代表ティボー・クルトワが長期離脱を余儀なくされた今シーズンは、ここまで公式戦23試合に出場している。


 シーズン開幕直前に大ケガを負ったクルトワの不在を補うべく獲得したスペイン代表GKケパ・アリサバラガを抑え、レアル・マドリードのゴールマウスを守っているルニン。今回の報道によると、クラブは2025年6月末までとなっている契約期間の延長を検討しているものの、ルニン本人は移籍市場での自身の価値を知りたいとも考えており、オファー次第では今夏にレアル・マドリードを退団する可能性があるという。


 レアル・マドリード側もルニンが今夏の退団を望む場合には、選手本人の意思を尊重する可能性が高いという。同クラブが作成したGKの長期計画において、ルニンには現守護神のクルトワとその後継者との架け橋としての役割が期待されているとのこと。クルトワは右ひざ内側半月板の断裂により戦列復帰が遠のいてしまったが、同選手がベストコンディションを取り戻した際には、ルニンは再びベンチメンバーに戻ると見られている。なお、レアル・マドリードはルニン退団の可能性を考慮し、下部組織所属のU−19スペイン代表GKフラン・ゴンサレスをクルトワの控えに据えることを検討しているようだ。


 守護神クルトワの穴をしっかりと埋め、ラ・リーガ首位を快走するチームを最後尾から支えているルニン。果たして今夏に新天地を求めることになるのだろうか。今後の動向に注目が集まる。