日本代表は21日、FIFAワールドカップ26アジア2次予選兼AFCアジアカップサウジアラビア2027予選・グルーブB第3節で朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)代表と対戦し、1−0で勝利した。


 約4年ぶりの代表復帰を果たしたFW小川航基(NEC/オランダ)は、日本が1点をリードして、北朝鮮にやや押し込まれる展開となった81分に出場機会が訪れた。


 小川は、名波浩コーチから投入前に受けた指示について、「逃げ切ろうとは言われなかった。(攻撃から守備への)切り替えの部分とポストプレー、チャンスがあれば振る(ゴールを狙う)という3つを言われて、試合に入った」と明かした。ただ、「(チームが)難しい時間帯に投入されたので、自分に課されたタスクはいつもと違うものだった」と語り、「ゴールを奪うよりも、チームが勝つために守備を意識して試合に入った」と振り返っていた。


 出場時間は約10分間と短かった。ただ、それでも「少なからずやれた部分とまだまだやらないといけない部分があった」と収穫と課題を口にする。特にボール奪取からチャンスにつなげた場面については、「ヨーロッパでは守備、切り替えの部分で体を張ることを求められるし、自分はそういった部分で成長できたと思う。今日も切り替えの部分でボールを足に当てられた場面もあった。ああいうプレーが今日のような時間帯に入ったときに大事になるのかなと思う」と、昨夏からプレーしているオランダでの経験が自身の成長につながっていると実感した。


 そして、「そういう最低限のプレーができないと(代表に)呼ばれないと思うし、それがあったうえでの個人の特長だと思うので、それは今後も意識して取り組みたい」と、あらためて語っていた。


 そんな短い時間で手応えを掴んだ小川だが、FWとして求めるのは、もちろん『ゴール』という結果に他ならない。小川は「本当に素晴らしい舞台だし、誰もが目指す場所でのプレーは楽しかった。改めて、より一層、今後も(代表で)長くプレーしたいという思いになった」と語り、今後に向けて「次はこのような舞台でゴールを決められるように努力していきたい」と決意を語っていた。