カタールSCに所属する元スペイン代表MFハビ・マルティネスは、母親からレアル・マドリードへの移籍を強く促されていたようだ。31日、スペイン紙『アス』のインタビューで明かしている。


 現在35歳のJ・マルティネスは、オサスナのBチームに所属していた2006年に600万ユーロ(約10億円)の移籍金でアスレティック・ビルバオと6年契約を締結。すぐさまレギュラーに定着し、2008−2009シーズンにはクラブのコパ・デル・レイ決勝進出に貢献した。2012年8月には、当時のブンデスリーガ史上最高額となる4000万ユーロ(約65億円)でバイエルンに移籍。チャンピオンズリーグ(CL)やブンデスリーガなど数々のタイトルを獲得し、2021年6月にカタールSCへと加入した。


 カタールの地で3シーズン目を迎えるJ・マルティネスは、「あらゆる面でとても充実している」と述べながら、「僕も家族もとても幸せで、妻と今後のプランについて話すと(ヨーロッパに)帰りたがらないほどだ」と中東での日々について言及。「リーグのレベルがヨーロッパの主要な大会のようなものではなく、試合数が少ないことは否定できない」と明かしたものの、「それは僕の膝にとってありがたいこと」とコンディション維持においてのメリットと説明している。


 また、母親がマドリード出身であり、叔父と叔母もレアル・マドリードのファンであることを告白したJ・マルティネス。「父は僕がどこのチームであろうと応援してくれるけど、母は普段から『フロレンティーノ・ペレスよりもレアル・マドリードのファン』だと言っているし、チャンスがあったのにレアル・マドリードに行かなかったことをいまだに許してくれない」と家族間での裏話を打ち明けた。


 さらに、「バイエルンに行ったときも、その前年も何度か接触はあった」とレアル・マドリードによる関心の存在を明言。一方で、「ドイツからの提案は固く、彼らは僕に強く賭けていた」とバイエルンからのオファーが魅力的であったと振り返り、「レアル・マドリードは正式なオファーを出さなかった」と当時を回想している。