アトレティコ・マドリードのMFアクセル・ヴィツェルが、10日のドルトムント戦に向けた前日会見に出席した。9日、スペイン紙『ムンド・デポルティーボ』が伝えている。


 2016−17シーズン以来のチャンピオンズリーグ(CL)4強入りを狙うアトレティコ・マドリードは、ラウンド8でドルトムントと対戦する。10日に本拠地『シビタス・メトロポリターノ』でのファーストレグを控える中、ディエゴ・シメオネ監督とともに前日会見に出席したのは、“古巣対戦”となるアクセル・ヴィツェルだった。


 ベルギー代表としてのキャリアも持つ35歳は、ドルトムントに2018年夏から4シーズン在籍。クラブ公式戦通算145試合に出場し、DFBポカールのタイトルも獲得した。そんなヴィツェルは、古巣について「とても良いチームだ。僕は4年間プレーしたけど、素晴らしい日々を過ごしたよ。彼らはプレスを多用してくるし、(カリム・)アデイェミや(ジェイドン・)サンチョのような非常にスピードのある選手もいる。中盤の(ユリアン・)ブラントは、試合をオーガナイズし、変化を生み出すことができるね」と称賛。さらに「ドルトムントに決定した時、僕たちはシティや他クラブとの対戦よりもハッピーだとは思わなかった。フットボールに、ことチャンピオンズリーグにおいては、簡単な試合なんてものはない。明日はそういうことがわかるだろう」と気を引き締めた。


 またヴィツェルは、「パルティード・ア・パルティード(1試合1試合)」という言葉を強調。この“チョリスモ(シメオネ主義)”の代名詞を口にした同選手は「チョロのように考えている。目先の試合が最も重要で、次の試合について考える時間はその後だという具合にね。“パルティード・ア・パルティード”が僕らのやり方なんだ」としつつ、「ここに着いた時に、彼が僕をセンターバックに置いてくれた。そこでプレーするようになって、今はこのポジションでより快適さ。結局のところ、いつもピッチに立っていたいんだ。チョロのアイデアのおかげで、僕はこのレベルでのキャリアを少し伸ばすことができた」と同指揮官への心酔を語っている。


 傾倒するシメオネ監督に初のビッグイヤーを捧げるためにも、まずはラウンド8を突破しなければならない。ヴィツェルにとって古巣対戦となる同試合は、日本時間11日の4時にキックオフを迎える。