ラ・リーガ第34節が4日に行われ、レアル・マドリードとカディスが対戦した。


 ここまで26勝6分わずか1敗という安定した成績を残しているレアル・マドリードは、勝ち点「84」を積み上げて首位を走っている。現在ラ・リーガでは6連勝中と好調をキープしており、4月30日にはチャンピオンズリーグ(CL)・準決勝でバイエルンとのアウェイゲームを2−2のドローで終えた。前々節、バルセロナとのエル・クラシコを3−2で制したことで、2シーズンぶり36回目の優勝は間近へ迫っている。


 このような状況のなか、今節はここまで4勝14分15敗の勝ち点「26」で降格圏の18位に沈むカディスをホームに迎える。レアル・マドリードはルカ・モドリッチ、エドゥアルド・カマヴィンガ、ブラヒム・ディアスらをスターティングメンバーとして送り出した。大ケガの影響で離脱が続いていたティボー・クルトワが復帰し、今季のラ・リーガで初出場。一方で、CLのセカンドレグを見据え、ジュード・ベリンガム、トニ・クロース、ヴィニシウス・ジュニオールらはベンチスタートなっている。対するカディスはビクトル・チュストやロベルト・ナバーロらが先発に名を連ねた。


 試合は立ち上がりからレアル・マドリードがボールを握って攻撃へ出る時間が続く。B・ディアスやダニ・セバージョスらがゴールへ迫るシーンを作りながらも、決定機の数は多くない。前半アディショナルタイムにはペナルティエリア手前で顔を上げたカマヴィンガが浮き球のスルーパスを送ると、抜け出したホセルがボックス左からダイレクトで狙ったが、シュートは枠を外れた。


 前半はこのままスコアレスで終了。後半へ入ると、立ち上がりの50分にカディスに決定機が到来。ダニエル・カルバハルからエデル・ミリトンへ下げたバックパスが微妙にずれると、抜け出したクリス・ラモスがGKと1対1のチャンスを迎えたが、ここはGKクルトワがきっちりと間合いを詰め、チームのピンチを救った。


 “守護神”のビッグセーブで難を逃れたレアル・マドリードは、直後の51分に試合を動かす。左サイドからのパス受けたモドリッチが縦パスを差し込むと、ボックス左手前の位置でうまくターンしたB・ディアスが中央へ持ち出して右足一閃。狙い澄ました一撃を叩き込み、レアル・マドリードが先手を取った。


 1点を先行したレアル・マドリードは66分、アルダ・ギュレルを下げてベリンガムを投入。すると“エース”が登場して早々に違いを示した。68分、敵陣で相手のパスを引っ掛けたベリンガムが右斜めの方向へパスを送る。モドリッチが時間を作って右へ渡すと、ボックス右を駆け上がったB・ディアスがマイナス方向へ折り返し、最後はベリンガムが仕上げた。ベリンガムの今季ラ・リーガ18得点目で、レアル・マドリードが勝利を手繰り寄せた。


 後半アディショナルタイムには、GKクルトワのセービングからカウンターを発動。カルバハル、フェデリコ・バルベルデ、ナチョ・フェルナンデスと繋いでヴィニシウスにボールが渡り、背後へのスルーパスでナチョが飛び出す。見事なファーストタッチで寄せてきた相手を置き去りにし、最後は横へ流すと、待っていたホセルが無人のゴールへ流し込んだ。、


 試合はこのままのタイムアップ。前半こそ攻めあぐねたレアル・マドリードだったが、後半の2得点によりホームでカディスを下し、ラ・リーガ7連勝を飾った。なお、今節バルセロナが引き分け以下の成績で終わると、その時点で今季のラ・リーガ優勝が確定する。一方のカディスはこれで4戦未勝利となった。


 この後、レアル・マドリードは8日にCL・準決勝セカンドレグのバイエルン戦をホームで戦い、11日には次節のラ・リーガでグラナダの本拠地に乗り込む。一方、カディスは12日に次節のラ・リーガでヘタフェをホームに迎える。


【スコア】

レアル・マドリード 3−0 カディス


【得点者】

1−0 51分 ブラヒム・ディアス(レアル・マドリード)

2−0 68分 ジュード・ベリンガム(レアル・マドリード)

3−0 90+3分 ホセル(レアル・マドリード)



【ゴール動画】ブラヒム・ディアスが1ゴール1アシスト!