アトレティコ・マドリードがフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンとの契約延長を画策しているようだ。6日、スペイン紙『アス』が伝えている。


 現在33歳のグリーズマンは2005年にレアル・ソシエダの下部組織に加入し、2009−10シーズン開幕前にトップチーム昇格を果たした。約5年間に渡って攻撃の主軸として活躍すると、2014年夏にはアトレティコ・マドリードへ完全移籍で加入。途中バルセロナへ移籍しつつも2021年夏に復帰し、ここまで公式戦通算385試合の出場でクラブ史上最多の178ゴールを記録している。


 今シーズンも公式戦41試合の出場で21ゴール8アシストをマークするなど、攻撃の中心選手として存在感を放っているグリーズマン。この度『アス』が報じたところによると、クラブは2026年6月末までとなっている同選手との契約を更新するべく、代理人と最初の交渉を行ったようだ。クラブ側は年齢等を考慮せず選手本人の希望に沿う意向を明らかにしており、具体的な契約期間を提示していないという。


 また、契約延長交渉に際しては待遇面の改善も検討されているとのこと。グリーズマンの現在の年俸は700万ユーロ(約12億円)程度と見られているが、仮に契約更新となれば増額となる可能性が高いようだ。交渉は今後も継続される見通しだが、アトレティコ・マドリードは同選手と良好な関係性を築いていることから、合意の成立に自信をのぞかせているという。


 アトレティコ・マドリードではヨーロッパリーグ(EL)やUEFAスーパーカップ制覇を経験しながらも、ラ・リーガやコパ・デル・レイといった国内タイトルやチャンピオンズリーグ(CL)で優勝したことはないグリーズマン。クラブとの契約をさらに延長し、これらのタイトルに臨むことになるのだろうか。