松井は日本ハム、DeNA、ソフトバンク、中日、楽天の5球団競合

夏の甲子園で2年生エース髙橋光成(現西武)を擁する前橋育英が優勝した2013年。ドラフトの目玉は夏の甲子園の今治西戦で22奪三振の新記録をマークした桐光学園の左腕・松井裕樹だった。

当時は1巡目で重複した場合は抽選、2巡目以降はウェーバーというルール。松井には日本ハム、DeNA、ソフトバンク、中日、楽天の5球団が競合したほか、九州共立大の右腕・大瀬良大地はヤクルト、広島、阪神の3球団、東京ガスの右腕・石川歩はロッテと巨人の2球団が競合した。

2013年ドラフト1巡目指名選手の成績


各球団1位指名選手のプロ入り後の成績を振り返る(成績は2021年5月24日現在)。

日本ハムは外れ外れ外れ1位で渡邉諒、ヤクルトは外れ1位で杉浦稔大

日本ハムは松井を外した後もことごとく抽選で外した。日本生命の右腕・柿田裕太、横浜商科大の左腕・岩貞祐太を外し、外れ外れ外れ1位で東海大学甲府高の渡邉諒を指名。プロ入り後は強打の内野手として着実に力をつけ、通算381試合出場で322安打、25本塁打をマークしている。

ヤクルトは大瀬良を外して、外れ1位でソフトバンクと競合した国学院大の右腕・杉浦稔大を指名。2017年に日本ハムに移籍し、今季はクローザーとして活躍している。通算82試合登板で19勝18敗10セーブ。

オリックスはJR東日本の右腕・吉田一将を指名。主に中継ぎとして活躍し、通算226試合登板で18勝20敗2セーブ55ホールドをマークしている。

DeNAは松井を外して、日本ハム、阪神と外れ1位で3球団競合した日本生命・柿田裕太を引き当てた。キレのいいストレートと多彩な変化球に期待は高かったが、一軍登板を果たせないまま2017年に戦力外となった。

ロッテは石川歩、広島は大瀬良大地を引き当てる

ソフトバンクは松井、杉浦を外し、外れ外れ1位でJR九州の右腕・加治屋蓮を指名。2018年に72試合に登板して4勝を挙げたが、2020年オフに戦力外となり阪神入り。今季は7試合に登板して1勝1ホールド(2敗)を挙げている。

中日は松井を外して聖隷クリストファー高の右腕・鈴木翔太を指名。2017年に5勝を挙げたが、2020年に戦力外となり、育成契約で阪神に移籍した。

ロッテは巨人と2球団競合した東京ガス・石川歩を引き当てた。1年目に10勝8敗、防御率3.43をマークして新人王。2016年には14勝5敗、防御率2.16で最優秀防御率に輝くなど、通算166試合登板で65勝57敗5ホールドの成績を残している。

広島は3球団競合の九州共立大・大瀬良大地を引き当てた。1年目に10勝(8敗)を挙げて新人王。2018年には15勝7敗、防御率2.62の好成績で優勝に貢献し、最多勝と最高勝率に輝いた。通算186試合登板で59勝40敗2セーブ24ホールドの成績を残している。

西武は森友哉を単独指名、巨人は外れ1位で小林誠司

西武は大阪桐蔭高の捕手・森友哉を単独指名。高校通算41本塁打の強打で、高卒1年目から41試合に出場して6本塁打をマークすると、2019年には打率.329で首位打者のタイトルを獲得した。通算745試合出場で打率.290、728安打、88本塁打をマークしている。

阪神は大瀬良、柿田を外し、外れ外れ1位で日本ハムと競合した横浜商科大・岩貞祐太を指名。2016年には先発で10勝(9敗)を挙げ、昨季から中継ぎに転向した。通算140試合登板で35勝41敗19ホールドを挙げている。

5球団競合の松井裕樹を引き当てたのは楽天だった。2年目からクローザーとして3年連続30セーブ以上を挙げ、昨季は先発転向を試みたが、シーズン途中からクローザーに復帰。今季はすでに13セーブを挙げている。通算369試合登板で22勝39敗154セーブ61ホールド。

巨人は石川を外して日本生命の捕手・小林誠司を指名。広陵高時代に野村祐輔(現広島)とのバッテリーで夏の甲子園準優勝に輝いた強肩で、2016年から3年連続100試合以上に出場した。通算627試合出場で打率.217、338安打、14本塁打の成績を残している。

2巡目以下では法政大・西浦直亨がヤクルト2位、三菱自動車倉敷オーシャンズ・森唯斗がソフトバンク2位、仙台育英高・上林誠知がソフトバンク4位、亜細亜大・九里亜蓮が広島2位、JR東日本・田中広輔が広島3位、富士大・山川穂高が西武2位、広島新庄高・田口麗斗が巨人3位、福岡大・梅野隆太郎が阪神4位で入団している。

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