「年明け初戦で乗り替わり」は割引

3月31日に阪神競馬場で開催される大阪杯(GⅠ・芝2000m)。ドウデュースやリバティアイランドなどの超一線級こそ海外遠征で不在だが、ダービー馬タスティエーラや昨年重賞を連勝したローシャムパークなどタレントは揃った。メンバー間の実力が拮抗していて、どの馬が勝っても不思議はない。

ここではローテーションに見られる特徴から推せる馬を探っていく。データはGⅠ昇格後の過去7年を参照する。

大阪杯、過去10年の優勝馬ローテーション,ⒸSPAIA


大阪杯が年明け初戦となる馬は【3-2-2-14】複勝率33.3%。好走率は良好だが、騎手が乗り替わるケースは【0-0-1-11】で、すべて前走以下の着順に終わっている。前走がJRA所属外の騎手(短期免許か海外遠征)だった4例も結果が出ておらず、タスティエーラやローシャムパークは割引が必要だ。

対照的に、継続騎乗は【3-2-1-3】勝率33.3%、複勝率66.7%、単回収率202%と素晴らしい。唯一当てはまるのはハーパーだ。前走有馬記念は距離がやや長かった印象で、短縮ローテはプラスに働く。

年明けすでにレースを使っていた組は【4-5-5-66】複勝率17.5%で、前記の組と比べるとやや見劣る。こちらは主要な前哨戦にあたる金鯱賞【3-2-1-21】複勝率22.2%と中山記念【1-1-2-9】複勝率30.8%をそれぞれ考える。

金鯱賞組は例年有力なローテだが、今年はハヤヤッコのみと寂しい。先行した経験もあまりない馬で、前有利の阪神芝2000mが歓迎とはいえない。データ上、前走金鯱賞で4角10番手以下だった馬は【1-1-0-4】と悪くないが、連対した2頭は大阪杯では道中4、5番手につけていた。ハヤヤッコも前につける必要がある。

中山記念組は4歳馬【0-1-1-4】複回収率75%より5歳馬【1-0-1-1】同216%を上に取りたい。今年なら4歳ソールオリエンスより5歳ジオグリフ。ジオグリフは皐月賞でイクイノックスを下した実力馬で、今回のようなコーナー4つの競馬が合う。前走を叩いた上積みがあれば、クラシックホースの威厳を見せてくれることだろう。


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