昨季阪神戦未勝利も味方打線の無援に泣いた柳

中日・柳裕也と阪神・青柳晃洋のインフォグラフィック


プロ野球は開幕4カードが終わり、本日から5カード目に入る。3月29日に登板した開幕投手が3試合目のマウンドに立つ。

9日にDeNAを下して2891日ぶり単独首位に立った好調の中日は、阪神との初戦(バンテリンドーム)に柳裕也が先発。ヤクルトとの今季開幕戦は5.0回8安打2失点で勝ち負けはつかなかったが、前回4月5日の広島戦は7回5安打無失点で今季初勝利を挙げた。

昨季の阪神戦は4試合に登板して0勝3敗、防御率3.96と相性が良いとは言えない。ただ、6月27日のように2.2回5失点でKOされたこともあったが、9月24日は8回無失点に抑えながら引き分けに終わるなど、味方打線の援護に恵まれなかった面もある。

要注意は昨季も8打数3安打の打率.375だった近本光司だろう。俊足の1番打者を塁に出さないことで自分のペースに持ち込みたい。

今季は味方打線も好調のため、昨季までのように1点も許せないと縮こまる必要はなく、ある程度は思い切って腕を振れる。開幕ダッシュを加速させるためにも、昨年日本一の阪神を倒して波に乗りたい。

今季初勝利を狙う青柳

一方、阪神の先発は青柳晃洋。巨人との今季開幕戦は5回3失点で負け投手、前回4月5日のヤクルト戦は6回3失点で勝ち負けはつかなかった。まずは早く初勝利が欲しいだろう。

ただ、中日戦は昨季2試合に登板して0勝2敗、防御率7.27と嫌なデータが残っている。4月21日は2.2回4失点KO、5月2日も6回3失点ながら敗戦投手となった。

ただ、2022年は1勝1敗、防御率2.20、2021年も1勝3敗、防御率2.43と悪くない数字を残している。2022年5月6日には9回パーフェクトに抑えた大野雄大と手に汗握る投手戦を演じ、延長10回サヨナラ負けを喫したこともあった。

2021、22年に2年連続最多勝に輝いた青柳。令和屈指のサイドハンドが好調・中日を止めるか。柳と白熱の投手戦が期待される。

その他の試合の予告先発は以下の通り。

【セ・リーグ】
巨人・戸郷翔征−広島・九里亜蓮(東京ドーム)
DeNA・東克樹−ヤクルト・サイスニード(横浜)

【パ・リーグ】
楽天・早川隆久−ロッテ・小島和哉(楽天モバイル)
西武・今井達也−ソフトバンク・東浜巨(ベルーナドーム)
オリックス・東晃平−日本ハム・伊藤大海(京セラD大阪)

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