特別展『寳林寺 東輝庵展』が、9月14日(土)から11月10日(日)の期間、神奈川・横浜市歴史博物館企画展示室で開催される。

誠拙周樗画賛《円相図》紙本・墨画、江戸時代後期、寳林寺

誠拙周樗画賛《円相図》紙本・墨画、江戸時代後期、寳林寺

 
妙喜宗績画賛《布袋図》紙本・墨画、江戸時代後期

妙喜宗績画賛《布袋図》紙本・墨画、江戸時代後期

横浜市南区の寳林寺(ほうりんじ)は15世紀頃に開創され、何度かの無住期間を経た。のち18世紀中頃、近世禅宗史上欠くことのできない「鎌倉禅」の祖といわれる月船禅慧(げっせんぜんね)が寳林寺内に東輝庵(とうきあん)を営む。そこには、鎌倉・円覚寺中興の祖といわれる誠拙周樗(せいせつしゅうちょ)や仙厓義梵(せんがいぎぼん)、峨山慈棹(がざんじとう)、物先海旭(もっせんかいぎょく)といった多くの名だたる禅僧たちが集い、寳林寺があった永田村では東輝庵を中心に地域との交流が生まれ、文化的土壌が醸成されていった。

仙厓義梵画賛《鍾馗図》紙本・墨画、江戸時代後期、寳林寺

仙厓義梵画賛《鍾馗図》紙本・墨画、江戸時代後期、寳林寺

 
月船禅慧筆《「宝林寺」扁額》江戸時代後期、寳林寺

月船禅慧筆《「宝林寺」扁額》江戸時代後期、寳林寺

 
《釈迦如来坐像》木造、平安時代後期、寳林寺

《釈迦如来坐像》木造、平安時代後期、寳林寺

『寳林寺 東輝庵展』は、横浜・永田の地に華開いた禅文化にふれるとともに、近世禅林の源流をたどる特別展。チケット(前売券)は、イープラスほかで11月9日(土)18時まで受付中。

そのほか詳細は、特別展のホームページを確認しよう。