木村拓哉(51)が18日、主演を務めるテレビ朝日「Believe ―君にかける橋―」(木曜後9・00)の都内で行われたキャスト登壇イベントに出席した。

 この日初めて発表された木村の役どころは大手ゼネコンに所属する設計者・狩山陸。橋づくりに情熱を燃やす狩山が刑務所に収容されるという思わぬ困難に見舞われながらも、決してあきらめることなく、希望と再生の道を模索していくという物語。

 共演の天海祐希(56)、竹内涼真(30)、小日向文世(70)、上川隆也(58)、斎藤工(42)、山本舞香(26)、一ノ瀬颯(26)が発表された。また、北大路欣也(81)はVTRでサプライズ出演。「今回は参加できずとても残念です。素晴らしい共演者の皆さんとともに頑張りたいと思います」と笑顔で語った。

 集まった大勢のファンに「はぁ緊張する」ともらしながら語り始めた山本は、木村演じる狩山陸に憧れている部下で、同僚の南雲大樹(一ノ瀬颯)の婚約者・本宮絵里菜を演じる。豪華な共演者に「そうそうたる大先輩の中でお芝居させて頂いていて本当に感謝しております」とし、「南雲とどんな関係でで、今後どうなっていくのか考えながら見て頂けるとうれしいです」と呼びかけた。

 現場では「とても賑やかな現場で、チームワークも凄くいい。私からしたら、“私なんかが参加していいんですか”って感じ」だという。木村との撮影は「“あ、木村さんだ”という。エキストラやスタッフさんの目もキラキラしていて、それを見ているのも幸せなので、毎日楽しいです」と笑顔を浮かべた。

 憧れの木村に「舞香ちゃんの演じるキャラクターの存在がないと僕演じる狩山の希望の兆しがあまり見えてこないので、ものすごく存在感として大きい。でも、彼女自体は自然体な方。共に楽しんでくださっているなと思います」と言葉をかけられると、山本は少し照れくさそうしながら「ありがとうございますっ、あざっす」と喜びをかみしめていた。

 木村の連続ドラマ主演は2023年のフジテレビ「風間公親―教場0―」以来1年ぶり。この1年間で、所属する旧ジャニーズ事務所は性加害問題を受け、社名が「SMILE―UP.」に変更。大手企業がCMで所属タレントの起用を見送るなどの騒動で揺れた。今作も影響を受け、一度固まっていた企画や物語の変更が余儀なくされ、放送関係者は「スケジュール的にはギリギリの中で動いています」と説明していた。

 これまで美容師や検事にパイロットと、華やかな役を演じてきた木村。今回はわけあって刑務所に収容されてしまう設計士役。事務所も新たなスタートを切る中、自身も役者としての新境地を切り開く作品になりそうだ。