お笑いタレントで脚本家のバカリズム(48)が3日放送のフジテレビ系「この世界は1ダフル」(金曜後11・00)に出演し、「人生で一番“やられた”と思ったドラマ」を明かした。

 バカリズムは、自身でも18年にはテレビ界を支える脚本家に贈られる向田邦子賞も受賞し、昨年には大ヒットドラマ「ブラッシュアップライフ」などの脚本を手がけている。

 普段はドラマや映画は「本当に話題になっていて、周りが見てて、このままだと話題についていけない時」以外は「ほぼ見ない」というが、これまで見たエンターテインメントの中で「やられた」と思った作品を聞かれ「孤独のグルメ」と明かした。

 同ドラマは松重豊が演じる輸入雑貨商を営む井之頭五郎が、営業先で見つけた食事処にふらりと立ち寄り、食べたいと思ったものを自由に食す、至福の時間を描いた作品。12年にSeason1が放送され、22年までSeason10、ほかにも大晦日スペシャル、配信オリジナルドラマが放送されている。

 バカリズムは「もう、凄いな。発明だなと思いましたね」と語り「たまたま見かけて、見たら面白かったので。それをドラマとしてやろうと思ったチームもすごい」と絶賛。「おっさんが一人でずっとご飯食べているだけじゃないですか。でも、その中には色々感情の動きがあって、葛藤とか発見とかいろんな感動があって、しっかりドラマになっている。それが面白いし」と絶賛。

 また「大体ドラマって、死人が出たりとか、暗い過去を抱えていたりとか色々あるじゃないですか。僕も、いかに事件を起こさず、狭い範囲の小さいスケールで面白くできるかみたいな、そこに理想を持っているところがあって、通じる部分があるというか。そういうのを一切入れずにドラマを作り上げるというのはすごいと思います」と、自身の作品にも通じるところがあると明かした。

 バカリズムは「最初にたまたまテレビつけて見て、面白いなと思った」回を、「松本明子さんが店員さんで『アジフライの回』ですよね。すごい、いいドラマだなあと思ったんですよ。これだけなんだこれって。面白いなって」と17年に放送された「season6」の「千葉県富津市金谷のアジフライ定食」だと振り返っていた。