「子ども店長」で知られる、元人気子役で俳優の加藤清史郎(22)が4日放送のTBS「人生最高レストラン」(土曜後11・30)にゲスト出演。18歳で経験した初めての挫折について明かした。

 1歳でデビューし、初めてのセリフは2歳の時にドラマだったという清史郎。その後「オーディションを受け、落ちてをずっとやっていた」としながらも、NHK大河ドラマ「風林火山」のオーディションに合格。それをきっかけに7歳でトヨタ自動車のCMに起用され、「こども店長」として人気者となった。

 その後も多くのドラマ、映画、舞台と幅広く活躍していた清史郎。さらなる活躍の近い、高校3年間はロンドンに留学。清史郎は「ロンドン市内からちょっと時間のかかるところに学校があったんです。全寮制の学校だったんですけど、土日だけ外出が許されてるんで、そのタイミングでボイストレーニングとかアクターズスクールとかに通っていて」と振り返った。

 もともと「英語は好きだった」といい、「生活できるレベルにしゃべれるようになっているっていうのは感じていた」というが、そこで初めての挫折を味わうことに。「アクターズスクールに通ってた時、先生の言葉は理解できるんですけど、エチュードで、“この言葉をテーマに5分間の即興劇を作ってください、どうぞ!”っていうグループワークをやったことがあって、その時に、これやりたい、ああしたい、こうしたいの、しゃべる時のティーンたちの早い英語を全然聞き取れなくて。それにプラスして、芝居に対する愛とかが入ると、あれをやりたい、こうしたいってどんどん言ってくるんですけど、そこに顔をつっこんで聞きながら、“今、僕は上手なのか、下手なのか、どっちから出ればいいんだ”って。しんどくて、追いつけなくて、ついて行けない、“英語全然まだまだできないんだ!って。“何をすればいいの?”“どこに行けばいいの?”って聞くのが精いっぱいで」と明かした。

 「いろいろ(芝居に)スパイスを足したいのに、それが出来ないのが本当に悔しくて」と清史郎。「ホントにそのアクターズスクールに行くのが嫌だった時とか、帰りに泣きながら電車で帰ったりとかしていたんです」と話した。

 そんな挫折をどう乗り越えたのか。清史郎は「気合ですね」とサラリ。「何をやればいいかわからなかた時とかに、セリフなしで動きだけでやったりすることで、言葉じゃなくても芝居はできるというのを感じられたりとか、勉強できたりした」「やってたことは間違ってはなかった。でも、次があるっていうのを感じられた」と充実の表情を浮かべた。