元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(54)が6日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月〜金曜前8・00)に出演。8万5千人に影響があった京都駅の“不審物”騒ぎについて言及した。

 5日午後4時35分ごろ、京都市下京区のJR京都駅の係員から「駅の2番、3番乗り場に不審物がある」とJR西日本の大阪指令所へ連絡があった。同社と京都府警によると、不審物は近江舞子発京都行き普通電車の車内で乗客が発見したリュックサック。府警が確認したところ、中身は衣類で危険性はなかった。

 リュックの外側に手書きで「四塩化一黄酸」と書かれていたが、薬品名ではないとみられる。府警は故意ではないとみて、持ち主に遺失物として返還したという。JR西日本によると、計80本が運休、計97本に最大102分の遅れが生じ、約8万5千人に影響が出た。同社金沢支社によると、大阪と敦賀(福井県敦賀市)を結ぶ特急サンダーバードが遅れたことにより、北陸新幹線は1本が運転を取りやめ、3本に遅れが生じた。

 橋下氏は「駅の対応としては当然のことだと思うんですけど、忘れ物ということで、忘れ物をした人を責めるわけにもいきませんし、リュックに書かれていた“四塩化一黄酸”は存在しない化合物の名前で、報道によると自分のあだなを文字表記したということなんですけど、忘れた人は全く悪意も何もないんですが、これだけ混雑して多くの人がいる中で忘れ物をして、そこにちょっとこういう表記があるとこうなってしまうというのを各々注意しないといけないと思いますよね」とコメントした。