女子プロレス団体「ワールド女子プロレス・ディアナ」経営企画部の不破大志氏が7日、自身の公式X(旧ツイッター)を更新。物販時に、選手への過度な接近があったとして注意喚起した。

 「ファンの皆様におかれましては平素より多大なる応援を賜り誠にありがとうございます。連休明けにこのような告知を致します事、まずもってお詫び申し上げます。皆様にお願い致します。物販時等、選手に過度な接近をなさるような行為は何卒おやめください」と呼びかけた。団体の公式Xも引用投稿した。

 不破氏は「昨日の物販時に選手に対して、ボクシング等で言うところのフェイスオフのような距離まで選手に顔を近づけるという行為が発生しました。余りに突然の行為に選手は瞬間的に身を反らしたそうですが、当該選手のその後の動揺は今もなお続いております」と公表。

 「悪気があった行為とは考えておりません。舞い上がってしまったのかもしれません。しかしながら社会一般においてそのような距離感で相手と接するというのはどういう事か少し考えればおわかり頂けるものと思います」と指摘した。

 「一社会人として、他人とのコミュニケーションのあり方として許容されないものは当然我々も許容できません。少し厳しい言い方になってしまうかもしれませんが、あえて書いておきます『そういうコミュニケーションはそういうコミュニケーションをサービスとして提供してくれるお店でやってください。本当の意味でそのようなものがあるかはハッキリわかりませんが。』『紳士的に振る舞えない人間に、心を通わす事など出来るわけがない。』 申し訳ございませんが、この意味や尺度がわからないお客様を私はお客様とは捉えません」と厳しい口調で憤りをつづった。

 「私はお客様を信じております。可能な限り性善説でお客様と相対しようと考えております。単に物販の時間を物売りの時間とは考えておりませんし、選手とのコミュニケーションの場を安易に無くして行きたくはありません。しかしながら、このような考えが甘いというご意見が世間一般に広まり、一部の無思慮な方の為に多くのお客様に必要以上の拘束しなければならなくなる事態は、この業界のみならず過去何度も目にされた事と思います。多くのお客様はそのような行為をする方々ではないと充分理解しております」「その上で、選手とのコミュニケーションにおける振る舞いを今一度ご確認賜りますよう切にお願い申し上げます」と呼びかけた。

 同団体は昨年6月にも女子プロレス選手が写真撮影などにによるハラスメント被害に遭っていると訴え、防止活動を開始すると発表。そして昨年11月には情報開示などの対応もしている。