糸谷八段 藤井王座挑戦へ8年ぶり本戦勝利 弟弟子の千田八段に勝ちベスト8進出 準々決勝は羽生九段戦
糸谷が王座戦挑戦者決定トーナメントで勝利するのは第64期以来8年ぶり。当時、1回戦で深浦康市九段(52)に勝利すると羽生との5番勝負まで進出した。
振り駒の結果、糸谷が先手になり、戦型は角換わりになった。糸谷は右銀を3筋から使う早繰り銀を採用。千田は、この糸谷銀を標的に十字飛車で迎え撃った。
千田が糸谷陣へ駒台から角を放って馬に成り返ると、糸谷はその馬と自身の飛車を交換。さらに61手目、飛車金両取りの自陣角を打って優勢になった。最後は千田王を右辺から馬、左辺からと金、上部は2枚桂で包むように寄せて持ち時間5時間のうち半分の2時間29分を余す快勝だった。
すでに8強に進出しているのは糸谷、羽生以外では、菅井竜也八段(32)、鈴木大介九段(49)、佐々木大地七段(28)、広瀬章人九段(37)。5番勝負は例年秋開催。