声優・女優の戸田恵子(66)が、10日放送のテレビ朝日系「徹子の部屋」(月〜金曜後1・00)にゲスト出演。昨年92歳で亡くなった最愛の父について言及した。

 父はもともとは愛知県にいたというが、コロナ下で会うことが難しくなることから、東京の施設に呼び寄せた戸田。「89歳の時に上京したんですよ」と明かした。両親の離婚もあり、疎遠になっていた時期もあったというが「その分、この週に2回の面会で取り返すぐらいの勢いがあって」とした上で、「病院の帰り、うちに寄って大好きなナポリタンスパゲッティを食べたりして」となるべく父と交流しながらコロナ下は過ごしていたという。

 ところが「昨年の夏になんと父がコロナになって。もう92歳だったんですけど」と告白。続けて「(コロナが)治った後の、いわゆる後遺症っていうのが、やっぱり高齢だったから、ちょっと力がなかったか」と後遺症で体力を奪われ「かかってから3か月後に」最愛の父が亡くなったことを明かした。

 「それまでは元気だったんですよ」としながらも、コロナり患後は「味覚もそうだし、口の中の塩梅もうまくいかなくなって食欲がうんと減って」と語り「10何キロ、3か月で痩せて」と食欲が落ちみるみる父の体重が減っていったことを説明。「最後は老衰で…ということではあったんですけど」と振り返った。

 「ただ母が70代で亡くなったので、できていないことがいっぱいあって思い起こすと後悔」しているという戸田。「その分父には、温泉に連れて行ったりいろんなことをしたりして」と打ち明け「十分させていただいた」と悔いは残さなかった。

 続けて「父は幸せだったな」と語り、「長く生きてもらうと“子孝行”と言いますか、こちらに孝行してもらったっていうかね」と心境を吐露。「父の時は納得したというか、もちろん悲しいけど、最後まで十分できたなと」と回顧した。