歌手・川中美幸(68)が初めて松竹新喜劇にゲスト出演した「松竹新喜劇 喜劇発祥120年」が10日、大阪松竹座で開幕した。

 同公演は歌舞伎や落語でもおなじみの名作「幸助餅」に「村は祭りで大騒ぎ」の2本立て。

 川中は「村は…」で娘を1人で育て上げた母親を熱演。弟(曽我廼家寛太郎)の暴言から大騒動が起きるドタバタ喜劇で、姉弟の絶妙の掛け合いが客席の笑いを誘い、終演後にはヒット曲「二輪草」や最新曲「人生日和」も披露した。

 カーテンコールでは「最高です。今まで頑張ってきたご褒美がこの舞台につながってるんや、と思いました」と感謝。「苦しい時、つらい時、どれだけ松竹新喜劇に元気をもらったか。本当に幸せです。長い間ありがとうございました」と、初日にもかかわらず千秋楽のようなトークで笑いを誘った。

 芝居では絡みが無かった劇団リーダーの1人、藤山扇治郎(37)に「あんた、誰?」と、たたみかけてさらなる笑いを誘い、横に並んでいた喜劇俳優のお株を奪う爆笑トークでファンを沸かせた。公演は19日まで。