女優の伊藤沙莉(30)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「虎に翼」(月〜土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は16日、第34話が放送された。話題のシーンを振り返る。

 <※以下、ネタバレ有>

 向田邦子賞に輝いたNHKよるドラ「恋せぬふたり」などの吉田恵里香氏がオリジナル脚本を手掛ける朝ドラ通算110作目。日本初の女性弁護士・判事・裁判所所長となった三淵嘉子氏をモデルに、法曹の世界に飛び込む日本初の女性・猪爪寅子(ともこ)の人生を描く。吉田氏は初の朝ドラ脚本。伊藤は2017年度前期「ひよっこ」以来2回目の朝ドラ出演、初主演となる。

 第34話は、猪爪寅子(伊藤沙莉)は弁護士として社会的な信用を得るため、お見合い相手を探してほしいと両親に頭を下げる。一方、山田よね(土居志央梨)と轟太一(戸塚純貴)は花岡悟(岩田剛典)を呼び出し、非難。寅子の事情を理解した猪爪はる(石田ゆり子)は必ずいい人を見つけると奔走も、相手はなかなか見つからない。落ち込む寅子を、ある人物が訪ね…という展開。

 佐賀地裁に赴任した花岡は、父の知り合いの紹介で同郷の小高奈津子(古畑奈和)と婚約。上京した際、寅子たちと出くわした。

 轟「あんな仕打ちがあるか」

 花岡「猪爪とは別に将来の約束をしていたわけじゃない」

 轟「だが、もっと誠意のある伝え方があっただろう。俺の知るおまえは、もっと優しい男のはずだ」

 花岡「奈津子さんは女学校を卒業次第、家庭に入ってくれるそうだ」「俺の赴任先にはどこでも来てくれるそうだし、いずれは父の面倒を見るとも言ってくれている」

 よね「だから、あいつを捨てたか」

 花岡「猪爪にやっとつかんだ弁護士の道を諦めて、嫁に来てほしいと言えと?」

 轟「花岡!それで猪爪に何も言わずに婚約を?きちんと話もせずにか!」

 花岡「もし俺に付いてくると言われたら、大勢の人の思いを背負った彼女の夢を奪うなんて、俺にはできない!」

 よね「責任を負う勇気がないだけだろ。一発殴ってやろうかと思って待っていたが、やめた。どうせおまえなど、あいつと到底釣り合わない」

 轟「本当にそれでいいのか。それで本当に幸せになれるのか。おまえのやっていることは、猪爪も奈津子さんも侮辱する行為なんじゃないのか」

 花岡「ありがとな、轟。でももう決めたんだ。こんな俺が言っても何も信じてもらえないかもしれないが、ここからは奈津子を誠心誠意愛して、何も間違わず、正しい道を進むと誓うよ。ごめんな」

 SNS上には「今日も轟株はストップ高」「婚約者にも失礼だと怒ってくれる轟、大好き」「寅子を思うよねさん、轟くんも素敵だし、必要以上に激昂しない花岡くんもいいね」「そうだとしても、やっぱり口に出さなきゃ。自己完結してしまったのか、花岡さん」「よねさんの気持ちも分かるなぁ。だって花岡の言い訳のダシに自分も、そして実を結ぶことなく、途中で道を諦めた仲間たちのことも入れられてるんだもんな」「捨てるも何も、まだ付き合ってもいないのにw」「轟の真っすぐな言葉、その通りだけど、花岡の思いも分からんでもないよね…」などと両方の立場から声が上がった。