「アウトレイジビヨンド」や「翔んで埼玉」など硬軟問わずに俳優として存在感を示し、バラエティー番組でも活躍した中尾彬(なかお・あきら)さんが16日、心不全のため都内の自宅で死去した。81歳。千葉県木更津市出身。

 2018年、著書「終活夫婦」を出版した中尾さん。亡くなる数年前までに、既に全ての終活を終えていた。

 まず「大きいものから整理しようと」と、沖縄、千葉に持っていたアトリエも手放した他、身の回りでは、400本所有していたトレードマークの「ねじねじ」を、半分の200本を処分。

 2021年6月に出演した文化放送「くにまるジャパン 極」(月〜金曜前9・00)では、「ねじねじ」について「色とか生地とか決まっちゃうんですね。そればっかりしか使わなくなくなって、余分なものは整理してくれと。志乃が全部整理してくれた」と語っていた。

 そして、自身の墓もデザイン。墓石が横向きに3つ重ねられたオリジナルの墓を、昨年6月に出演したフジテレビ「ぽかぽか」でも公開し、「“無”は彬の字」などと紹介。これは「立ってるより安定良くて、だから人に迷惑かけないように、転びにくいからいいなと思って」とし、家族も入っているとした。

 さらに、人間関係も整理。同番組では、仕事だけの付き合いや、その時々での縁などでの贈り物の交流をやめたと明かしていた。