◇セ・リーグ 阪神7−0中日(2024年4月19日 甲子園)

 阪神・門別が、堂々の聖地デビューを果たした。大歓声とともに名前がコールされる。その雰囲気に圧倒された。それでも、9回の1イニングを1安打1奪三振無失点。勝利の瞬間をマウンド上で迎えた。

 「自然と力が入るというか…。奮い立たせられるものがありましたね」

 今季は開幕1軍スタート。30日の巨人戦(東京ドーム)での登板後、「緊張はしなかった」と口にした左腕でも、このマウンドは特別だった。「甲子園なんで。ちょっと緊張しました」。5日からは先発調整のため2軍に合流して、2試合に登板。計11イニングを無失点としていた。中継ぎとして、この日に再び1軍登録。即日、回ってきた出番で結果を残した。「上で投げられる機会。チャンスがあるというだけでうれしい」と目を輝かせた。(松本 航亮)