◇ナ・リーグ ドジャース6―3マーリンズ(2024年5月6日 ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平投手(29)が6日(日本時間7日)、本拠でのマーリンズ戦に「2番・DH」で先発出場。初回にメジャー自己最長タイ3戦連発とする今季11号を放った。3戦連発はエンゼルス時代の昨年7月16〜18日以来2年連続7度目。この一発で年間48発ペースとなり、2021年にマークした自己最多46本塁打を上回るペースとなった。この時点で本塁打はMLB単独トップに立った。第3打席でも安打を放ち、これで3試合連続マルチ安打とした。スター・ウォーズナイトとして開催された一戦で3打数2安打の活躍を見せ、打率も両リーグトップ.370とし、大谷のライトセーバーがさく裂した。チームは今季2度目の5連勝で今季最多の貯金11とした。

 初回に2点を先制された直後の攻撃で大谷の好調のバットが火を吹いた。先頭のムーキー・ベッツが四球で歩くと、続く大谷はカウント2―2から外角高めの速球を強振。107.6マイル(約173.1キロ)、27度の角度で飛び出した打球は441フィート(約134.4メートル)の飛距離でバックスクリーンへ飛び込んだ。大谷はこれで4日のブレーブス戦の最終打席から6打席連続安打とした。続くフレディ・フリーマンにも一発が飛び出し、あっさり逆転。ドジャースでは今季初の2者連続本塁打となった。

 また、大谷はマーリンズからの本塁打は初。これで大谷が本塁打を打った球団数は27となった。30球団完全制覇へ残りはフィリーズ、カージナルス、昨季まで在籍した古巣エンゼルスとなっている。

 大リーグ公式サイトのサラ・ラングス記者は自身のXで、大リーグが162試合制となった1961年以降で、開幕から37試合で打率.370、25長打以上を記録したのは過去7人(ウィリー・メイズは1964、1965年に2度達成)と投稿。「ドジャースの選手としては1901年以降では初めて」と伝えた。1954年、ワールドシリーズで中堅での背面捕球「ザ・キャッチ」で知られ、MLB史上最高の「コンプリート・プレーヤー」と称されるメイズは5月6日が誕生日。メイズの93歳の誕生日に伝説の選手に並んだことになる。

 また、ラングス記者は「大谷が440フィート(約134.1メートル)以上の本塁打を放ったのは今季3度目」と紹介。スタットキャスト導入後の2015年以降3本以上を記録しているのは、2015年のジョク・ピダーソンが7本、2017年のヤシエル・プイグが6本、2016年のヤスマニ・グランダルが4本と紹介し「まだ5月です」と大谷の脅威のペースに驚いていた。