◇東都大学野球2部春季リーグ・第4週第1日 東農大6―1拓大(2024年5月8日 等々力)

 東農大が拓大に先勝し勝ち点1は同じだが、勝率の差で首位に立った。先発した最速148キロ右腕・近藤想真投手(4年=新潟第一)はリーグ戦自己最長の7回を投げ4安打1失点で今季2勝目。北口正光監督も「近藤が堂々と投げてくれたので野手の得点にもつながった」と称えた。

 エースが任される1回戦の先発のマウンド。燃えないわけがなかった。

 これまではプロ注目右腕・長谷川優也投手(4年=日本文理)が担ってきたが、コンディションを考慮して先発を回避。巡ってきたチャンスで結果を残してみせた。

 初回から140キロ台中盤の直球で押すと、5回には自己最速タイの148キロをマーク。6回に1点こそ奪われたが、7回も145キロを連発するなど最後まで力で押し「ストレートの調子は良かった。1戦目に勝って流れを持ってこられて良かった」と胸を張った。

 卒業後も野球を続けたい思いは強いが「まだ決まっていなくて。リーグ戦1試合1試合が勝負だと思っています」と、自らの野球人生のためにも必死で腕を振り続ける覚悟だ。

 昨春は3部降格の悔しさも味わったが、秋に即2部に復帰。長谷川、近藤の二枚看板で1部昇格を目指しており、指揮官は「2人で5勝ずつ、10勝してもらいたい」とさらなる活躍を期待した。