◇パリ五輪最終予選兼U―23アジア杯1次リーグB組第2戦(2024年4月19日 ドーハ)

 U―23日本代表は1次リーグB組第2戦でU―23UAE代表に2―0と快勝し、開幕2連勝で決勝トーナメント進出を決めた。今大会初先発のDF木村誠二(22=鳥栖)が先制ゴール。今年1月の負傷を乗り越え、進化した肉体で力強さを見せつけた。次戦は首位通過を懸け、U―23韓国代表戦(22日)に臨む。

 シン・セイジがチームに勢いをもたらした。前半27分、MF山田楓喜(東京V)の左CKを受けたMF山本理仁(シントトロイデン)がクロスを供給。木村が反応し、頭で合わせ先制のネットを揺らした。「先制点は試合を優位に進められる一つのポイントだと思う。取れてうれしい」。守備では2戦連続完封勝利に貢献した。

 今年1月、鳥栖のキャンプ2日目に左ハムストリングを負傷。リハビリ期間中は、これまで取り組めていなかった上半身の筋力トレーニングに励んだ。順調に鍛え、体重は負傷前より3キロ増(公式サイズは1メートル86、80キロ)。新たなボディーを手に入れ「当たりの強さも出てきた」と実感を口にする。

 大岩ジャパンでは自身初得点だったため、ゴール後は初々しい戸惑いもあった。「喜び方も分からなくて、バンザイしてるだけでパフォーマンスを特に考えてなかった。面白いポーズを考えておけば良かった。また決めてもバンザイになっちゃうと思うけど、またみんなと喜べるように頑張りたい」。次戦以降、ゴール後のパフォーマンスにも注目が集まる。