俳優の柳葉敏郎(63)が8日、秋田市のこまちスタジアムで開催された楽天−オリックス戦のセレモニアルピッチに登場した。

 背番号「3」の楽天ユニホーム姿で登場。マイクを手に「今日はちょっと寒いですけど、皆さんの熱い応援で両チームの選手が熱いプレーをしてくれると思いますので、最後まで応援よろしくお願いします」と球場の観客にメッセージを送った。

 打者は岩手出身の球団OBでアンバサダーを務める銀次氏、捕手は岩手出身の阿部寿樹内野手が務めた。マウンド上では、自ら手を叩いて拍手を求めるパフォーマンス。見事なストライク投球で球場を温めた。

 柳葉は始球式を振り返り「いやもう、ほっとしました。銀次くんにずっと練習相手してもらったんですけど、どこ行くか分かんなくて。でも、いい球だったな。ありがとうございます。(自己採点は)90点ぐらいですかね。だいたい18メートル届くか分かんなかったですからね」と笑顔を浮かべた。

 背番号3については「我々の世代はもう、ミスターしかいなんで」と、長嶋茂雄の背番号を自ら希望したことを明かし、「芸術ですよね。ただのスポーツではなくて、魅せるスポーツというところに徹したところじゃないですか。僕も今、仕事柄魅せる方なので」と長嶋氏への憧れを話した。

 試合前には秋田県出身の吉田輝星とも会話を交わし、「県人会の話です」と柳葉。こちらも同県出身の中嶋監督とは「(話すのが)初めてだったんですよ。穏やかな口調でですね。うちの息子も野球をやっているもんで、2年後見に来て下さいって頼んできてました」と会話の内容を明かしていた。