今月10日に支配下選手契約を結んだ日本ハム・柳川大晟投手(20)が、26日の楽天戦(楽天モバイル)でプロ初登板初先発することが20日、決まった。高卒3年目ながら1メートル91の長身から最速157キロを計測する本格派右腕。15日のイースタン・リーグDeNA戦(横須賀)では6回4安打1失点で今季4勝目を挙げ、首脳陣からGOサインが出た。球団史上初となる育成ドラフト出身の初登板初勝利へ、20歳の剛腕が1軍のマウンドへ上がる。

 注目されていた柳川の1軍デビュー戦がついに決まった。26日の楽天戦でプロ初登板初先発することが決定。当初のローテーション順だった伊藤は29日の阪神戦(甲子園)にずれ込む見込みとなり、新庄監督も期待する最速157キロ右腕に出番が回ってきた。

 1メートル91、92キロの本格派右腕は、九州国際大付から21年育成ドラフト3位で入団。3年目の今季から本格的に先発挑戦し、4月25日のイースタン・リーグDeNA戦(鎌ケ谷)で日本球界に復帰したばかりの筒香から空振り三振を奪うなど、4回1安打1失点と好投した。今月4日の同楽天戦(同)では5回1失点で先発転向後初勝利をマークし、10日に支配下登録を勝ち取った。

 支配下登録直後となった15日のDeNA戦では、自己最長となる6回を投げ4安打1失点で今季4勝目。これで先発転向後3試合で2勝0敗、防御率1・80と堂々の結果を残して首脳陣からもGOサインが出た。新庄監督も「最終的に抑えで12球団No・1の投手になる可能性があるが、まずは先発をさせてから」と話していた通り、可能性を探っていく。

 過去に育成ドラフト出身者の初登板初勝利は4人おり、先発デビューで記録したのは18年8月1日大竹(ソフトバンク)、21年4月1日の本前(ロッテ)、23年5月21日松井(巨人)の3人のみ。史上5人目、先発では4人目となる育成ドラフト出身のデビュー戦勝利に向け、“北の怪腕”が楽天打線に挑む。(清藤 駿太)