カブス今永昇太投手は1日(日本時間2日)、敵地シティーフィールドでのメッツ戦に先発登板。7回3安打無失点7奪三振の快投で、無傷のデビュー5連勝を飾った。勝ち星はメジャー最多タイ、防御率は単独トップの「0.78」となった。

■左腕トップクラスの平均回転数

今永は初回、先頭のタイロン・テイラー外野手を中直に打ち取ると、2番スターリング・マルテ外野手を91.3マイル(約146.9キロ)のフォーシームで空振り三振に。続く3番フランシスコ・リンドーア内野手も遊飛に仕留め、上々の立ち上がりを見せた。

その後も連打を許さず、味方の好守にも盛り立てられ、7回87球3安打無失点1四球7奪三振のほぼ完璧な投球。ブルペンが僅差を守り切り1−0でカブスが勝利、今永はメジャー5勝目を挙げた。

MLB公式『Baseball Savant』のデータによると、全87球の球種割合は、フォーシーム46球、スプリッター30球、スイーパー9球、カーブが2球。フォーシームは最速93.4マイル(約150.3キロ)、平均回転数が2489を計測。前日までの平均「2412」はメジャーリーグの左腕で7位。球種別の「RunValue(ランバリュー)」ではメジャートップの+9を記録。ここまで、球界で“もっとも失点を抑止する”フォーシームを投げている。

この日も7奪三振のうち3つが高めのフォーシーム、残り4つは低めのスプリッターで、2球種のコンビネーションがとりわけ光る。メジャー最高峰の舞台でこの上ないスタートを切った今永。今後の活躍から、ますます目が離せなくなってきた。

▼7回3安打無失点7奪三振の快投

▼またも投ゴロを好プレー