第150回ケンタッキーダービー(GI、ダ2000m)は4日(日本時間5日)、チャーチルダウンズ競馬場で行われ、日本調教馬フォーエバーヤング(栗東・矢作芳人厩舎)は大接戦の3着に健闘した。

■最後は3頭がゴール寸前まで

「スポーツの中で最も偉大な2分間」と言われるケンタッキーダービーに、日本調教馬が爪痕を残した。

立ち上がり気味にスタートしたフォーエバーヤングは道中後方からの追走。3、4コーナーを外から徐々に進出し直線へ向くと、ブルーグラスS勝ち馬シエラレオーネ(米・C.ブラウン厩舎)と激しく馬体をぶつけながら、好位押し切りを図るミスティックダン(米・K.マクピーク厩舎)を目がけて猛追。最後は3頭がゴール寸前までもつれ込んだが、わずかに遅れ3着となった。

優勝はシエラレオーネをわずかに振り切ったミスティックダン。もう1頭の日本調教馬テーオーパスワード(栗東・高柳大輔厩舎)も後方から末脚を伸ばし5着に健闘した。

■「日本人のトラウマ……」

日本調教馬の大健闘に、早朝から日本の競馬ファンは沸いた。

SNSではフォーエバーヤングの馬名がトレンド入り。海外競馬メディア『Racing TV』はゴール前のスローモーション映像やスリット写真を投稿し、「#フォーエバーヤング」と健闘を称えたが、そこには「#オルフェーヴル」というハッシュタグも添えられていた。

2012年凱旋門賞でゴール寸前に快挙を逃したオルフェーヴルを連想したのか、真意は定かではないが、これには日本の競馬ファンは「オルフェーヴルじゃないよ!」「日本人のトラウマ……」と反応。

凱旋門賞に続く日本競馬の目標となるか、フォーエバーヤングが新たな歴史の扉を開いたのは間違いない。