(長壁綾子撮影)


 数をかぞえるのが好きなキャサリンは数学の研究者になるのが夢。新しい発見をして、宇宙のなりたちを数式で表してみたい! だけど、町のハイスクールに入れるのは白人のみで、女性の職業も限られていた。

 1950年代になり、キャサリンはアメリカ航空諮問委員会(NACA)で数学者として働くことができるように。70年に起きた「アポロ13号」の爆発事故で、宇宙飛行士たちが奇跡の生還を果たしたのは、キャサリンの活躍があった。差別が色濃く残る時代に困難を乗り越え、一歩ずつ歩んだ生涯に勇気をもらえる。

 1980円。子どもの未来社=電話03(3830)0027。