現地時間2月3日、QSオーストラリア/オセアニアリージョナルのイベント、3,000『BYD Pro URBNSURF』がビクトリア州・メルボルンのウェーブプール「URBNSURF」で開催された。

「URBNSURF」でのQSイベントは2022年の初開催に続き、2度目。
1,000から3,000にグレードアップして開催された。

ISAとWSLのジュニアイベントで連続優勝の偉業を達成したシエラ・カー(AUS)と2022年のWSLのワールドジュニアチャンピオン、ジャーヴィス・アール(AUS)が優勝した。

シエラ・カーがQS初優勝

(シエラ・カー)
PHOTO: © WSL/Ed Sloane

「URBNSURF」は2020年1月にオープンしたオーストラリア初の次世代ウェーププール。
サーフランチよりも前に公開されたスペインを本拠地としたウェイブガーデン社のシステムを使用している。
最近ではこのシステムを使用した韓国のウェーブプール「Wave Park」が日本でも注目されており、クオリティの高さはトップレベルだ。

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コンテストにはオーストラリア/オセアニアリージョナルから120人以上の選手が参加。

ウィメンズサイドはベテランのニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)、ディミティ・ストイル(AUS)がSFで敗れ、16歳のシエラと2022年の初開催時に2位になっていた地元のエリー・ハリソン(AUS)がファイナルに進出。

フォーマットは4本の波のベスト2ウェーブのトータル勝負。
ウェーブプールという特質上、ミスしなければハイスコアが出るヒートでエリーが最後の波で8.67を出してリード。
シエラはニード8.51のシチュエーションに追い込まれ、攻めのサーフィンで8.63を出して逆転優勝を成し遂げた。

「本当に信じられない。最高の結末だったわ。必要なスコアがよく分からず、自分のサーフィンをしようと楽しんだ結果、やり遂げたわ。これで始まった感じがする。最高ね。QS初優勝に興奮しているわ」

ジュニアイベントのダブル制覇に加え、QS初優勝と飛ぶ鳥を落とす勢いのシエラ。
すでにCS出場も決まっており、16歳の今年に一気にクオリファイを達成する可能性も十分にある。

ジャーヴィス・アールがリベンジを果たす

(ジャーヴィス・アール)
PHOTO: © WSL/Ed Sloane

(ジャーヴィス・アール)
PHOTO: © WSL/Ed Sloane

ウェーブプールでのCTイベントを見ても、自然の海とは違う波での勝負は向き不向きがあると言える。

メンズサイドは2022年の初開催時に2位になっていたジャーヴィスが再びファイナルに進み、アリスター・レジナート(AUS)を相手に9.50と9.37を出してトータル18.87で圧勝。
ファイナルにシングルスコア、トータル共にハイエストを出す最高の結末となった。

「最近のコンテストはちょっと厳しい結果が続いていたので、プールで練習して勝てて嬉しいよ。前の2位を上回ることができた。レジー(アリスター)はドローの反対側にいたので、彼のヒートは全て見ていた。イベント全体で素晴らしいパフォーマンスを見せていたよね。素晴らしいファイナルになって嬉しいさ。今のオーストラリアは凄いサーファーが沢山いるし、全てのリージョナルにもね。厳しいイベントで優勝できて嬉しいよ。それも3,000だし、ポイントを重ねてランキングが上がることを願っているよ」

今回の結果によりジャーヴィスは4位、アリスターは2位と共にCSクオリファイ上にランクしている。

QS3,000『BYD Pro URBNSURF』結果

PHOTO: © WSL/Ed Sloane

1位 ジャーヴィス・アール(AUS)
2位 アリスター・レジナート(AUS)
3位 クーパー・デイヴィズ(AUS)、デュラン・モファット(AUS)

PHOTO: © WSL/Ed Sloane

ウィメンズ
1位 シエラ・カー(AUS)
2位 エリー・ハリソン(AUS)
3位 ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)、ディミティ・ストイル(AUS)

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

(空海)

QS初のウェーブプールイベント『Rip Curl Pro URBNSURF』を制したのは?