東北大学で26日、5年ぶりに通常規模での卒業式が行われました。4年前、入学式を行えず学生生活が始まった卒業生たちは、コロナ禍での経験を糧に社会人への一歩を踏み出しました。

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仙台市太白区のゼビオアリーナ仙台には、あいにくの天気のなか、卒業生が続々と集まりました。

卒業生:
「4年間を思い出しながら、同期に会える最後の時間なので、1秒1秒大事にしながら過ごしたい」

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東北大学では今年、10の学部の2358人が卒業しました。今年は、新型コロナが5類に移行してから初の卒業式で保護者の参加も可能となり、5年ぶりに通常規模で開催されました。式では、大野英男学長が「すばらしい未来社会の構築のため、それぞれの分野で世界に貢献することを願っています」とはなむけの言葉を贈ると卒業生の代表が決意を述べました。

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卒業生代表 東北大学教育学部 瀬ノ上さゆりさん:
「現在この世界には、様々な解決すべき課題が存在しています。それらに対し、この4年間の大学生活で得た知識や経験を生かして立ち向かい、その解決に貢献することが、私たちの使命だと言えます」

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式の終了後には、応援団が卒業生にエールを送りました。

卒業生:
「(4年前は)コロナの影響でどういう大学生活になるのかすごく心配だったが、4年間それでもすごく充実した生活を送ることができて、卒業式を迎えられてすごく嬉しく思う」

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卒業生:
「いま建築学を専攻していて、地震に強い建物などを実現できるような研究者になりたい」
卒業生:
「医療にかかわるような装置を作るので、それで少しでも多くの人を救えたらいいなと思う」

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4年前に入学式が行えず学生生活が始まるなど新型コロナの影響を大きく受けた卒業生たち。コロナ禍の経験を糧に社会を支える一人として大きな一歩を踏み出しました。