宮城県の仙台市や塩釜市などで学校給食の牛乳を飲んだ一部の児童・生徒が体調不良を訴えてから2週間。原因がいまだ分からず牛乳の提供停止が続く中、懸念されるのが「カルシウム不足」です。

4月25日、東北森永乳業の牛乳を飲んだ一部の児童と生徒が、腹痛などを訴えた問題。いまだ原因が不明のため、仙台市や塩釜市など県内の12の市と町ではこの牛乳の提供を止めています。給食から牛乳がなくなるとどんな影響が出るのか?

仙台市教委によりますと、小学生の給食1回あたりのカルシウムの摂取目標は290ミリグラムから360ミリグラムとなっています。

※1・2年生…290ミリグラム 3・4年生…350ミリグラム 5・6年生…360ミリグラム

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牛乳1パック、200ミリリットルで目標の6割から8割弱を取ることができます。

牛乳の提供停止が続くことでカルシウム不足が懸念されますが、仙台市は、今のところ代替飲料の提供などの予定はないということです。また、提供を停止した分の牛乳の代金については年度末に各家庭に返金する方針としています。

カルシウム不足を補おうとすでに塩釜市、岩沼市、松島町で乳酸菌飲料「ジョア」など代替品を提供しています。

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また、名取市、角田市、丸森町、亘理町でも代替飲料を提供する予定です。