来年度から運用が始まる次世代放射光施設「ナノテラス」で、施設を象徴するロゴマークが決まり披露されました。ナノテラスでは、12日から始まるG7の仙台会合でも、各国の閣僚らによる視察が予定されています。

光科学イノベーションセンター 高田昌樹理事長:
「本計画の始動時にミッションとして与えられた『我が国の研究力強化と生産性向上、産学の国際競争力の強化への貢献』このことを現実の形とすべく、気を引き締めて力を尽くしていく所存です」

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11日は、東北大学や仙台市などの関係者およそ60人が出席して看板の除幕式が行われ、ナノテラスのロゴマークが披露されました。応募総数208件の中から選ばれたロゴマークは、ナノテラスの円形に放射光のイメージを加えたデザインとなっています。

熊谷望那キャスター:
「こちらが実験ホールです。この広い施設内では薬の開発や、化粧品、半導体の研究など、社会の様々なニーズに応えるあらゆる研究が行わる予定です」

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東北大学青葉山新キャンパスに建設中の次世代放射光施設「ナノテラス」は、6万平方メートルの敷地に建てられた直径およそ170メートルのドーナツ型の建物です。

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電子を加速させ物質や製品などに強力な光を照射することで、その形状や働きを10億分の1メートル、「ナノ」のスケールで見ることができるいわば巨大な顕微鏡です。今後、ビームラインの建設が進められ、来年度に運用が始まる予定です。

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QST次世代放射光施設整備開発センター 内海渉センター長:
「ナノテラスをG7の大臣クラスの方、科学技術大臣の方に見ていただくのは絶好のチャンスだと思っておりますし、未来に羽ばたく息吹というのをぜひ感じていただければと思っております」

QST次世代放射光施設整備開発センター 内海渉センター長

12日から始まるG7仙台科学技術大臣会合では、各国の閣僚らがナノテラスを視察する予定です。