国内で運航するコンテナ船として最大となる新造船が12日、仙台港に初入港し記念のセレモニーが開かれました。

後藤舜キャスター:
「国内最大の内航コンテナ船です。仙台塩釜港の集荷の促進や輸送力の強化が期待されます」

仙台港に初入港したのは国内で運行するコンテナ船「きそ」です。

12日は、港湾事務所や運航会社の関係者などおよそ10人が出席し歓迎セレモニーが開かれました。

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「きそ」は、全長およそ142メートルで20フィートコンテナを1096個積むことができる国内最大の内航コンテナ船です。

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仙台港に去年入港していたコンテナ船の積載量は670個が最大だったため、コロナ禍で貨物取扱量が減少している仙台港での集荷の促進が見込まれています。

井本商運 井本隆之社長:
「ここを利用する荷主や寄港する船会社の手足となって仙台港が活性化する、利便性が向上するということで、ここの扱いが増えることに貢献できればと考えている」

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このコンテナ船は、今後横浜港から苫小牧港の航路に就航することになっています。仙台港には週1便寄港する予定で、おもにゴム製品や自動車部品などが輸送されます。

仙台港のコンテナ貨物取扱量の推移です。
県の港湾課の調査によりますと、2011年は東日本大震災が発生したため取扱量が大幅に減少していて20フィートコンテナ9万6633個でしたが、その後、年々回復し2019年まで右肩上がりとなっています。

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しかし、2020年以降は新型コロナウイルスの影響で減少傾向となり、去年の取扱量は速報値でおよそ25万5000個と、2021年と比べおよそ4%の減少見込みです。

こうした中で、トラックのドライバー不足の影響も出始めており、船での輸送を拡大することで国内物流の安定に繋げたいということです。