札幌周辺では昨夜(9日)から今朝(10日)にかけて雪の降り方が強まりました。札幌では午前8時までの12時間で21センチの雪が降り、積雪は今シーズン最も多い95センチと、2月24日以来の90センチ超えとなりました。明日(11日)からは上空に暖かい空気が流れ込むため、道内では広い範囲で最高気温が平年より3℃くらい高くなるでしょう。雪解けが進み、積雪の多い所では路面状況が悪化しそうです。

札幌では今シーズン最も多い積雪95センチ

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昨夜から今朝にかけて、北海道付近を気圧の谷が通過しました。大気の状態が不安定で、石狩湾周辺を中心に雪の降り方が強まりました。

札幌では午前5時までの1時間で6センチの雪が降るなど、午前8時までの12時間降雪量は21センチの大雪となりました。この雪で、札幌では午前8時に積雪が今シーズン最も多い95センチとなりました。

明日からは気温上昇

明日にかけては、北海道付近には高気圧が張り出す見込みです。上空約1500メートルに居座っていた寒気は弱まり、次第にこの時期としては暖かい空気が流れ込むでしょう。

明日日中は道内各地で気温が上がり、最高気温は平年より3℃くらい高くなる見込みです。全道的にプラスの気温となり、風も特に強まることはなく、日差しがあるとかなり暖かく感じられるでしょう。

今日雪の量が増えた札幌でも明日は7℃まで上がる見込みで、日中は雪解けが進みそうです。幹線道路などではこれまでの気温でも路面に水たまりができるなど、路面状況が悪くなっている所が多くなっていましたが、中通りなどでも積もった雪が緩んで路面状況が悪化する恐れがあります。札幌以外の地域でも、積雪の多い所では車を運転する際は泥ハネやスタックなどに注意して下さい。

また、雪が降ってすぐのため、積もった雪がまだ柔らかく崩れやすくなっている恐れがあります。急な斜面などでは雪崩にも十分注意が必要です。

道南方面では念のため雨具を

明日夜にかけては早くも次の気圧の谷が北海道付近に近づくでしょう。

函館や室蘭など道南方面では、午後から次第に雨や湿った雪が降りだす所ある見込みです。出勤時間には晴れていても、帰宅する頃には天気が崩れている可能性があります。降り方が強まることはない見込みですが、明日の外出には念のため雨具を持つとよさそうです。