厚生労働省が発表している「インフルエンザの発生状況」によりますと、最新のインフルエンザ報告数(3月4日〜10日)は「79,643人」となり、前の週より約1万人増加しました。空気が乾燥していて罹患しやすい状況となっています。マスクの着用や手洗いなどで対策を心がけてください。

インフルエンザ報告数が増加

厚生労働省が今日(15日)に発表した「インフルエンザの発生状況」によりますと、第10週(令和6年3月4日〜10日)のインフルエンザの指定医療機関の報告数は「79,643人」でした。
第6週(令和6年2月5日〜11日)に今季2度目のピークとなる「117,652人」を観測した後は減少傾向となっていました。一方、今回は増加に転じ、前の週より1万人以上増えて、再び流行が広がってきています。

学級閉鎖も増加

学校での感染も増えていて、厚生労働省によりますと、学級閉鎖は前週の約1.4倍となる「2,385クラス」でした。
学年閉鎖は「721校」、休校は「35校」で、ともに前の週より増加しています。

広く空気が乾燥

湿度が低くなると、ノドの粘膜の防御機能が低くなるため、インフルエンザにかかりやすくなります。
今日(15日)は広く空気が乾燥しています。午後4時までの最小湿度は、大分市で9%と、1950年の統計開始以来、最も低くなりました。大分県竹田市と愛媛県愛南町でも9%でした。

16時現在、東日本と西日本の広い範囲、宮城県と福島県、沖縄・奄美に乾燥注意報が発表されています。火の取り扱いとともに、体調にも注意してください。

空気が乾燥 インフルエンザに注意

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インフルエンザを予防するには、次のようなことを心がけてください。

① 外出時はマスクを着用し、人の多い所への外出を控えましょう。高齢者や慢性疾患を抱えている方、疲れ気味、睡眠不足の方は、特に注意が必要です。
② 外から帰ったら、手洗いやうがいをしましょう。インフルエンザだけでなく、一般的な感染症予防のためにも、おすすめです。
③ 室内では、加湿器などを使って、適度な湿度(50〜60%)を保ちましょう。
④ 栄養バランスの取れた食事と、十分な睡眠をとるよう、心がけましょう。体の抵抗力を高めることができます。

それでも、インフルエンザにかかってしまった場合は、安静にして、十分な休養や水分をとり、早めに医療機関を受診してください。